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2002年6月

2002年6月20日 (木)

「ぼくはお城の王様だ」 スーザン・ヒル

ぼくはお城の王様だ

ぼくはお城の王様だ
I'm the king of the castle

スーザン・ヒル
Susan Hill

講談社 2002.5.  

サマセット・モーム賞を受賞した作品で、作者もあとがきで述べているように大人のために書いたということだが、そのあまりに衝撃的な内容に大人よりもむしろ青少年に受け入れられ、30年程前の作品だがもはや古典的名作となっているとのこと。

ことのはじまりは2週間くらい前に本屋さんに並んでいるのを見て題名だけで一目惚れ。ていうか、この本が僕を呼んでいた。表紙のかわいさとは似ても似つかないストーリーで、読み終わったのが今朝なのに、夜になっても余韻がずっとひきずっている。こんな本は久しぶり。

内容は、住み込みの手伝いとして大きな屋敷にやってきた母親に連れられた少年とその館に住む少年との物語でこの2人の対立が全編を通して描かれる。題名の「ぼくはお城の王様だ」は英語圏では有名なマザー・グースの一編で、日本でいえば「お山の大将」のような意味だけど、この「お城」が色々な形・意味で現れ実に奥が深い作品。

マコーレ・カルキン主演の僕の好きな映画「危険な遊び」でも描かれたような子供だからこその「純粋な悪」が描かれ、そしてまたその悪が誰の心にもあると思わせてしまう作者の力がすごい。

この物語のワンシーンでどうしても気になっていることがあってそのことについて誰かと話がしたいのだけれど、誰か読んだ人いないかな~?ある一場面の映像が頭に浮かんで離れない。その上、その映像を生んだ自分の解釈を考えるとかなり怖いのです。

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