「一月物語」平野啓一郎
一月物語 平野啓一郎 新潮文庫 2002.8 |
「一月物語」(平野啓一郎 著 新潮文庫)
前作「日蝕」とは打って変わって明治時代の日本が舞台。あの独特の文体もぴったりとマッチしている。しかし、前作同様に作者自身がのってあの文体を使っているところとそうでないところがあるような気がしてならない。ちょっと無理してないか・・・。
ストーリーの方は泉鏡花風だと思った。
月をバックにした女性の姿などが。この作者は結構ありがちなたんたんとした物語を展開させていって最後の方で一気にテンションが上がってあれよあれよと言う間にぶつっと終わってしまうんだよね。
最後の方があまりはっきりしないで終わってしまってその場で読み返してしまった。
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