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2002年10月26日 (土)

「美女と野獣」スペシャルエディション

「美女と野獣」スペシャルエディション

感想は一言で言えば「最高傑作がさらなる傑作に生まれ変わった」でした。全てをデジタル加工でやや荒い場面を処理し、ブロードウェイ版で好評だったミュージカル曲をさらに追加して、全体の長さも増えた一作。

新たに追加された曲はもともと挿入するはずだったのだがストーリーとの絡みがうまくいかなくて断念したものをブロードウェイで舞台化する際に歌詞を直したというもの。"Human Again" というタイトルで変身させられたお城の者達が「人間に戻れたら~がしたい」という思いを歌う明るいミュージカルナンバー。歌の途中でベルが野獣に本(ロミオとジュリエット)の読み方を教えるという小話も新たに加わってファンとしてはかなり嬉しい。この新たに加わったシーンとその前後のつなぎも目を見張る上手さ。もともとあったシーンのような自然さで流れるようにつないでいた。

このビデオ、本編終了後に収録されているメイキングもかなり見逃せなくて、企画段階からの色々なエピソードが満載。流石ディズニー。大サービスだ。ちなみにこの特別編企画は「スターウォーズ」のエピソード4~6の特別編を意識して、ディズニーでも何か一作を新たにデジタル処理して作り直すなら何が良いかとなったときに「美女と野獣」が選べばれたのこと。

しいて厳しいことを言うと、特別編ではコミカルな描写が増えたため元祖のもつロマンス性がやや薄れて大人向けの度合いがやや下がったことだが、子供にとって見ればこれはプラス面の変化といえよう。

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