「ペドロ・パラモ」 フアン・ルルフォ
「ペドロ・パラモ」
Pdro Paramo
フアン・ルルフォ
Juan Rulfo
岩波文庫
それ何?っていう人がほとんどでしょうが。スペイン語で書かれた南米文学100という企画で「百年の孤独」と並んで1位に選ばれた作品らしい。
大小70の断片で構成され、物語は時間も空間も行ったり来たり、語り手も一人称、三人称が入り混じるはではっきり言って内容の把握は超困難。死んでいた人がいきなり登場し何かと思えばそれは過去のことだったり・・・。
これとよく似た構成の物語、前にも読んで300ページくらい読んだ上に挫折しました。ウィリアム・フォークナー「響きと怒り」。かなり似た構成だと思う。
さて、「ペドロ・パラモ」のストーリーは、最初はペドロ・パラモという亡くなった父親を求めて1人の青年が町を訪ねるところから始まるのですが、いつの間に彼も死んでいて、さらには過去のペドロ・パラモを巡る人々の物語へと急展開。その町も死者の魂が集まるとかちょっと楽園的なイメージがあったりでもはや何が何だか・・・。
一回読んだだけでははっきり言って意味不明なこと間違いなし。2度3度読むことで味が出てくるタイプだろうな。メキシコ文学もあなどれない。
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