「星を見つけた3匹の猫」 ヨルク・リッター
星を見つけた三匹の猫 ヨルク・リッター 白水Uブックス 2003.7 |
ドイツ発のファンタジー(?)。
3匹の猫を主役に、猫を絶滅させて人間たちの愛玩動物の座を奪おうとするネズミたちとの攻防や、3匹の猫たちが同時に見た夢に現れる星を探したりするお話。
でてくるキャラの中では一応悪役であるねずみのボスであるマードックというキャラが一番好き。
この作品、子供向けっぽい雰囲気を漂わせつつ、自然破壊やら、人間たちの身勝手な動物実験などをつよく批判するという側面も持ち合わせているし、3匹の猫たちの自分探しの旅という側面もあり、奥の深い1冊に仕上がっていた。
ドイツってこの手のファンタジーの名作が多いですよね。
10点満点だったら9点あげちゃいます。
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