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2003年8月10日 (日)

映画「耳に残るは君の歌声」

耳に残るは君の歌声

the man who cried

2000年

イギリス フランス

クリスティナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット出演と豪華キャストの1本。

ロシア生まれのユダヤ人である主人公。父は渡米して行方知れず、故郷の村は焼き討ちにあい、その後、運命に流されるがままにイギリスへと渡り、パリで踊り子になる。父を探し続ける彼女はオペラ歌手の愛人となった友人とともにオペラの劇団に入り、やがてジプシーの男と愛し合うようになる。そんな中パリにナチス軍が侵入してくる。

なんかストーリーの説明が難しいんですよ。邦題は劇中何度も使用されるビゼーのオペラの中のアリアの題名。原題は「The man who cried」で、主要人物4人のそれぞれの涙を描いているのだが、ヨーロッパ映画独特の空気なので肩透かしっぽい感じも。

特にラスト10分の急激な展開は「え?」と思ってるうちに「あらあら」と思うまもなく一気に急展開で終わってしまうので見終わった後の感覚はあまり気持ちよくない。

ストーリーは特に中盤は個性的な俳優を上手く生かしていて、少ない台詞の中、映像で見せていてつまらなくはない。でも、ユダヤ人、ジプシーへの偏見が大きな意味を占める割には中途半端な描かれ方だったかも。それぞれが自分の民族、人種というアンディティと社会の現実との間で運命が揺れ動くという点はとてもよくできてて面白かった。

あと、テノール歌手が上手かった。

ジョニー・デップってショコラでもジプシーだったけど、良く似合うと思う。クリスティナ・リッチはいつまでたっても華奢なところが安達夕実っぽい。ケイト・ブランシェットはエリザベスとは大違いのセクシーな役どころでびっくり。

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