映画「ニューイヤーズデイ 約束の日」
New Year's Day 1999年 イギリス |
原作の小説が出たときに面白そうだなぁと思っていた作品の映画化。ミニシアターの公開で割りと地味だったんですよね。
ストーリーは、学校の友達&先生とスキー旅行に行った高校生たちが雪崩にあって、親友同士だった2人だけが生き残るというもの。で、生き残った2人は、元旦の日に、今年1年で12の課題をクリアして、来年一緒に自殺しようと誓って、メインは、少年たちが課題をクリアしていく様子(銀行強盗とかドラッグをするとか、警官を殴るとか)を彼らの葛藤を交えながら描いていました。
この映画は映像がかなり工夫されてて、雪崩にあった後の病院、学校の理科室、断崖絶壁の丘などが1色を強調することで、かなり強いメッセージを持った映像になっていました。特に病院は必見。
あと、冒頭の2人の少年が電話で会話してるシーンがかなり良い感じ。3分くらいでこの2人が階級の差を越えた大親友であることをしっかりと印象付けていた。ラストの「アヴェ・マリア」が流れるとこも良い映像でした。
ストーリーは、12の課題の本当の意味が分かってくると一気に感動大作なんですけど、それをバラすタイミングの悪さ、課題をクリアしていく過程の描き方のまとまりのなさがちょっと目立ってしまって、良い題材だっただけに悔やまれました。本当に良い映画だとは思うんですけどねぇ。
ドラッグのシーンは「トレイン・スポッティング」と雰囲気かぶってましたね。一見教育的に悪そうな内容が多いものの、芯になっている部分がかなり道徳的な珍しい映画でした。
10代で見たい作品ですね。とりあえず親友は大切ってことです。
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