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2004年2月24日 (火)

映画「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」

「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」 2003年 アメリカ

またまた微妙な邦題です。原題「My Big Fat Greek Wedding」から何故「グリーク」だけ抜いたりするのでしょうか。「ビッグ」と「ファット」は英語として比較的馴染みが深いけど「グリーク」は「?」な人もいるからとかそういう理由ならば、全然違う邦題をつけたほうが良いと思います。むしろ主人公の容姿よりも「ギリシア系であること」のほうが物語りのテーマなんだしさ。

ストーリーは、ギリシア系移民の家庭に育った主人公がギリシア系ではない男性と恋に落ち結婚を決意するも、ギリシア魂に溢れる両親や親戚にふりまわされるというカルチャーギャップを描いたコメディ。「ベッカムに恋して」とほとんど同じようなテーマなんですが、「ベッカム~」はどんなに明るい映画でもやっぱりイギリス映画ならではの真面目で重い空気があったのに対して、こちらはハリウッド娯楽作品のテイストが強かったですね。普通に笑える映画で、大勢で見て声を出してゲラゲラと盛り上がりたい映画でした。ストーリーも主演しているギリシア系の女優さんが自ら書いたものだそうで、偏見に彩られたものではなく生のギリシア系社会が描かれていたのではないでしょうか。こういう映画って外英の授業で先生たちが喜んで題材に使いそうです。学科の授業で「ぼくの国はパパの国」(パキスタン移民inイギリスの映画)とか「ジョイラック・クラブ」(中華系移民inアンリカ)の映画を見て異文化コミュニケーションを考えるみたいなのをやったし。

ギリシア系の社会の文化や慣習はヨーロッパのそれとほとんど同じだと思っていたのですが、意外や意外、「家族」とかに重きを置くんですね。割とアジア系の思想に近いんだなぁと思いました。でも移民となると、自分たちのアイデンティティを保つために必要以上に自国の文化や、移民同士の結束にこだわるのかもしれませんね。古代国家のプライドの高さはギリシアならではですね。「頑固な父親」だけは全世界共通みたいですけど。この映画、ギリシア人たちの想像を絶する異文化ぶりにきょとんとした結婚相手の両親が「It's Greek to me!」と言う場面があるのですが、まさにこの熟語通りの内容の映画でした。しかし、ここの字幕は「(彼らが話しているのは)ギリシア語だよ。」でしたね・・・。「It's Greek to me」は日本語の「チンプカンプン」と全く同じタイプの語源で「ギリシア語のようにさっぱり分からない」という意味ですよね・・・。

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