映画「シャンプー台のむこうに」
「シャンプー台のむこうに」 2001年イギリス
「フル・モンティ」の脚本家によるコメディ映画。ヨークシャーの田舎町で開催されることになった全英美容師選手権を舞台に、町の代表で参加する家族(10年前に離散)が絆を取り戻していく過程を、他の出場者たちの人生模様を絡めながら描く。主人公(ジョシュ・ハートレット)の父親で元カリスマ美容師を演じるアラン・リックマン(「ダイ・ハード」の悪役の人)が渋い大人の演技でかなり良い感じでした。
この映画はテーマを盛り込みすぎという印象があって、扱ってる題材もコメディシーンも確かに面白いのだけれど、シリアスなテーマの扱い方がさっらとしすぎてて中途半端な印象。自分は「フル・モンティ」のほうが好きだなぁ。そもそも主人公の母親が余命幾ばくもないという設定を利用して好き放題しているというような印象を受けて、全く好感が持てません。さらにはラストで絶賛されるヘアスタイルはすごいのは髪型ではなく衣装なのではと思ってしまえるのも、微妙なところ(僕のセンスがないだけなのかもしれないけど)。脇役までしっかりとキャラが作りこまれてて、面白い作品になりうる要素はいっぱい持っていただけにそういうところが気になりました。でも、家で爽やかにコメディを楽しみたいときには、何も考えずに楽しめる映画なのでオススメっす。
おまけ。「石垣のある丘」っていういかにもイギリスな風景にぼーっと見入ってしまいました。やっぱイギリスは良いね!
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コメント
はじめまして ANDREさん
昔 レンタルのVHSテープで みました
>そもそも主人公の母親が余命幾ばくもないという設定を利用して好き放題しているというような印象を受けて、全く好感が持てません。
同感ですが それ以上に 主人公の母親のシェリー、なめてんのか おまえ と思った
てめえの駆け落ちで 家族バラバラにして 夫は気力をなくしてしまった。 てめえのせいだろって・・・
同性愛自体は価値観だから 責めるつもりもないし、駆け落ちにしても、 おたがいにフリーの状態ならともかく、結婚している身でしかも ヘアモデル担当って ・・・おまえ なめてんのか。
夫婦生活で夫に暴力振るわれてたり浮気癖やギャンブル癖が あったなら まだしも 結婚してる身でありながら ヘアモデルとお互い気にいったから 駆け落ちした・・・相手が男でも オレは 絶対に許さん!
駆け落ちは まわりの何物をもすべて 捨てる覚悟がないからやるんだろ。
自分が助からないガンだと告知しても 許す気になれませんでした。 それは 自分は家族に仕打したけど 余命いくばくもないから世話はしてほしいと言ってるに他ならない。
助からないとわかったなら 恋人(駆け落ちした相手の女)に一番に 話すのが筋だろ。それを 彼女は傷つけたくないから 元夫や息子とか、言いやすい相手に言うのは 単なる”甘え”だぜ
案の定、ガンの発作でサンドラが事実を知ったとき パニックで怒り狂いましたが その場にいた 緑の毛染めの女性客も とばっちりで サンドラに追い出されて 腹たってましたね 当然だわな・・・毛染めをジャマされ、いきなり追い出されれば 店訴えても おかしくねえぞ
>脇役までしっかりとキャラが作りこまれてて、面白い作品になりうる要素はいっぱい持っていただけにそういうところが気になりました。でも、家で爽やかにコメディを楽しみたいときには、何も考えずに楽しめる映画なのでオススメっす。
たしかに 爽やかコメディにはオススメだ。今は亡くなった母も 昔 美容師になりたかったとうってただけあって 見せたところ作品自体は とっても充実しててよかったと言ってました。
脇役にもしっかりキャラが作りこまれてましたね。 出場者のなかには あそこの毛をカットしたのがバレたら浮気がばれるだの、
大会が開催された町内の市長も だんだん はりきって派手になってくし 主人公が死体をヘアカットの練習にするとは ブラック・ユーモアたっぷりだ
なにより、ボクが重要ポイントで注目したのが 主人公の思いを寄せる彼女。そして 親同士がライバル。 彼女の親のイカサマが許せなくて
頭髪を切り捨てて ヘアモデルとしての協力を拒否したり、
そのことに目が覚めたのか レイは (主人公の彼女の父親 主人公と彼女の親同士のライバル) 最後の決勝戦で 娘の代わりのヘアモデルとして 先述の サンドラの店にて 毛染めの最中に追い出された女性を起用し 毛染めの失敗を うまく取り入れて ヘアカラーリング に仕上げ 高得点をたたき出した
スゲエ~~~
基本的にいけすかないヤツだったのに、 そこは評価しました
主人公の父親も 「レイはヘアカラーリングは やつの18番だ くやしいけどな 」 と 評価しただけある。
投稿: zebra | 2012年3月 4日 (日) 23時51分
>zebraさん
はじめまして!
コメントどうもありがとうございます。
観たのが大分前なので細かいところは忘れてしまっていますが、
感想を拝見しながら、そうだったそうだった!と頷きっぱなしでした。
zebraさんの熱い感想を拝見していたら
また見返したくなってきちゃいました。
この作品、今思うと嫌いじゃないです。
投稿: ANDRE | 2012年3月 7日 (水) 00時23分