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2004年6月21日 (月)

「聖の青春」 大崎善生

「聖の青春」 大崎善生 講談社文庫

珍しくノンフィクションです。29歳の若さで急逝した棋士の生涯を描いています。幼少の頃から腎臓を患っていて入退院を繰り返していたという村山聖は、病室で将棋と出会い、そこで過ごす時間を詰め将棋に没頭することで過ごし、やがて、プロを目指して弟子入り、順調に段を重ねて、名人が目前に迫ったところでなくなってしまう。生きることの全てが将棋であり、名人になるために短い命の灯火を必死になって燃やした1人の青年の姿は純粋に心打たれるものがあります。あまり馴染みのない将棋の世界の奥深さも興味深く(村山氏と同世代の羽生さんは知ってましたけど、村山氏のことはこれで初めて知ったし)、スラスラと読み進んでしまいました。村山氏とその師匠の森氏との関係は、単なる師弟関係を越えた信頼関係が感じられるし、時折触れられる村山氏の両親や兄弟のエピソードには家族ならではの無償の愛を感じることでき、全体を通して、「愛」を感じることの出来る1冊でした。もう少し感動系なのかと思っていたんですけど、淡々と冷静に語る口調なので、以外とあっさりした読後感でした。

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