「聖水」 青来有一
「聖水」 青来有一 文春文庫
2,3年前に芥川賞を受賞した表題作を含む短編集。これを読むと、「蹴りたい~」とか「ピアス」とかと同じ賞を受賞していることにちょっした驚きを覚えます。芥川って意外と幅の広い賞です。長崎を舞台にした作品が多くて、隠れキリシタンとかの伝統からくる異教徒の思想みたいなのがテーマに絡んでくる作品が2つ(賞をとってる2作品です)。やはり芥川賞の作品はテンポよく読ませるんだけど、個人的に好きだったのは「泥海の兄弟」という作品でした。でも、この作者の本はもう読まないかも。あまり好きなタイプじゃなかったです。
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