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2004年6月26日 (土)

映画「小さな中国のお針子」

「小さな中国のお針子」 2002年 フランス

この映画、舞台が中国だし、出てる人も皆中国人なんですけど、フランス映画なんです。原作兼監督の人が在仏中国人の人なんですね。

物語は、文化革命の中国を舞台に、当時行われてた政策で、都会の青年達を田舎の農村にプチ留学させることでその精神を叩き直すみたいなのがあって、それによって山奥の村に送り込まれた2人の青年のお話。2人の青年と村の仕立て屋さんの孫娘の美しい少女との友情と恋愛を描いています。

彼らは「再教育」というそのプログラムで村に来てる割にはブルジョアライフからの脱却は全く出来ない状態でして、むしろ村人たちに悪影響をもたらしているとしか思えないような様子がなかなか笑えます。

そして、同じように村に再教育に来ていた青年が隠し持っていた西欧の小説(フランス小説がメイン)を読み聞かせてあげることによって彼らが少女と交流していくんですけど、まさに「1冊の本が人生を変えることもある」がこの映画の最大のテーマですね。ラストでは衝撃の展開が待っていてとてもよくできたお話でした。

少女の言う一言がカッコイイ!!!

あと、映像がとにかく綺麗なのが印象的。その辺はやっぱりフランス映画なんですよね。ちょっと美しいラブシーンからもフランスの香を感じたし。原題と邦題にちょっとした違いがあるんですけど、この映画の場合、この邦題のほうがネタバレ度が低くて良いかと思いました。

<追記>

原作読みました。 レビュー

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