« 「聖の青春」 大崎善生 | トップページ | 「シーラという子」 トリイ・ヘイデン »

2004年6月22日 (火)

映画「ビッグ・フィッシュ」 

「ビッグ・フィッシュ」 2003年 アメリカ

これはどうしても見たい映画で、大きな映画館では今週で公開が終わってしまうということで、慌ててみてきました。率直な感想は「超いい映画じゃん!!」というところでしょうか。主人公の父親はいつも「ホラ話」で自分がこれまで体験してきた様々な大冒険を皆に語って聞かせていて、皆の人気者だったのですが、主人公は、父親からその本当の人生の話を聞いたことが1度もなく、いつしかそんな父親に対して嫌悪感を抱くようにもなる。映画は、父親が体調を崩し、数年ぶりに見舞いに行く主人公がそれまで聞いた様々な逸話を回想していくというもの。全体には「フォレスト・ガンプ」×「バロン」っていう感じですかね。意外と感動の押し売りじゃなかったのが好印象でした。

監督がティム・バートンということで、「絶対見に行きたい!!」と思ったんですけど、一面の水仙畑やら、サーカスやら、桃源郷やら、魔女やら巨人やらシャム双生児やらとにかくファンタジーの要素がたっぷりと詰まった作品でした。さらに、バートン特有の毒っ気がほとんど感じられない作品(暗には色々ありそうですが)で、純粋に優しさに満ち溢れた作品でした。かなり好きな映画です。バートン作品としては「ナイトメア~」「シザー~」と並ぶ傑作でしょうね。これを見ると、「A.I」をバートンが作ってくれればよかったのになぁとかちょっと思ってしまいました。ヘレナ・ボナム・カーターが出てたんですけど、かなり老けましたね~。ユアン・マクレガーも老いを感じます。あと、みんなアメリカ人っていう設定なのに、ユアンとヘレナの会話はやっぱりイギリス英語っぽいんですよね・・・。

映画館ってそこにいる客の雰囲気で観てるときの印象が左右されることがありますよね。例えば、高校のときに、「ビーン」の映画を見に行ったときには、かなり笑う集団がいたおかげで、会場が一体となって笑う雰囲気になってかなり堪能できました。で、今日なんですけど、映画館中が「泣き」の空気に包まれてまして、横のほうにいる中年男性が目頭をおさえたかと思えば、後ろからは絶え間ないすすり泣きが聞こえ、映画終了後も席から立ち上がる人が少なく、どの人もハンカチ片手という異様な光景でした。僕も最初は2時間越えるのはちょっとつらいかなとも思ったんですけど、ラスト30分くらいは感動で一気に時間が過ぎましたねー。実は原作本(原書)も買ってあるので、今度読んでみようと思います。

|

« 「聖の青春」 大崎善生 | トップページ | 「シーラという子」 トリイ・ヘイデン »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「ビッグ・フィッシュ」 :

« 「聖の青春」 大崎善生 | トップページ | 「シーラという子」 トリイ・ヘイデン »