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2004年7月26日 (月)

映画「ムッシュ・カステラの恋」

「ムッシュ・カステラの恋」 1999年 フランス

フランスの大人の恋物語。工場を経営するカステラ氏は契約のために英語を勉強するように言われるものの、全くその気は無くてやってきた英語教師をすぐに追い返してしまう。その晩、妻と一緒に、彼の姪が出演する劇を見に行ったカステラ氏はその舞台上に、かの英語教師を発見、演技をする彼女を見て一目ぼれししてしまう。というストーリー。教養の無い中年カステラ氏が女優をしている英語教師の芸術家仲間たちの仲間になろうと必死になったり、彼女に好かれるように一生懸命な姿が描かれます。そして、この映画、カステラ氏とは別に、彼のボディーガードと運転手の恋模様なども描く群像劇のスタイルをとっています。不器用な中年男女たちが懸命に自分の恋を模索する姿が描かれた映画。いかにもフランス映画という雰囲気のまったり感と適度な笑い、曖昧なすわりの悪いラストが印象的。自分としてはイプセンのエピソードがかなり笑えて面白かったです。性格悪いですね。

映画のテーマは「変わること&変わらないこと」、「表面と本質」ということでしょうか。細かい脇役も含めて、それぞれのキャラが必死に「自分」を模索している様に感じました。この映画でのキーパーソンは英語教師の友人であり、ボディガードや運転手と関係するバーで働く女性。彼女は聖女のような感じで登場人物たちの懐に入り込んでいましたね。あと、カステラ氏の奥さんが自分の趣味をおしつける女性としてあまり良い描かれ方をされていないんですいけど、個人的には彼女を応援してあげたかったですね。彼女の趣味、僕は嫌いじゃないし。大きな事件があるわけじゃなくて、淡々と小さなエピソードの積み重ねでストーリーが続くだけなんですけど、クスリと笑いがこぼれたり、ホロリといい気分になったりとなかなかオシャレな大人の映画でした。でも、気分が盛り上がってきたところでラストになってしまうので、ちょっと腑に落ちない感覚が残ります。

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