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2004年8月12日 (木)

映画「モナリザ・スマイル」 

「モナリザ・スマイル」 2003年 アメリカ

宣伝などを見てて「いまを生きる」っぽいなぁと思いつつ、「いまを生きる」は好きな映画だし、ジュリア・ロバーツだしということで見に行ってきました。前日に見たという母によって、見る前にストーリーの核心を語られてしまうアクシデントもありましたがけど・・・。ストーリーは全米で最も優秀な女学生が集まる名門女子大が舞台。優秀で進歩的な生徒達が集まっていることを期待して、この大学に赴任した美術教師が主人公。そこは成績優秀な学生が集まる進歩的な大学である一方で、当時のアメリカ(1950年代)で広まっていた「良妻賢母が女性の幸せ」という保守的な考えが最も浸透している大学でもあったらしく、主人公の教師はそこで様々な壁にぶつかるわけです。どんなに優秀な成績を修めていても、「結婚して家を守る」ことが重視されて、社会進出などはもってのほかという中で、自身は結婚せずに教師をしている主人公は、もっと自由に生きることを主張しようとし、大学の運営組織や、生徒達、同窓会組織などから睨まれてしまうというお話。「モナリザ」の笑顔は果たして本当に心から笑っているものなのか?(=女性の幸せとは何か)がテーマ。

生徒達は個性豊かで、女子大ということもあって、主人公を含めて恋愛がらみのエピソードも多いんですけど、それぞれが各生徒のキャラをよく押さえていてなかなかよくできていると思いました。主人公を敵視しているクラスのリーダー格の生徒(学生結婚する)、本当は法律を学びたい生徒、自分に自身がないチェロ弾き生徒、自由に男性と付き合う生徒、そして自分自身悩み戸惑う主人公の教師となかなか盛りだくさんな内容で消化不良的な部分も残る映画ではありますが僕はそこそこ好きな作品でした。「いまを生きる」と5割くらいは内容が被ってる気もしますけど(そして「いまを生きる」の方がダントツに好きですけど)。同じ年代で「良妻賢母」を演じている女性を描いた「エデンより彼方に」とかとも見比べてみたい作品です。

これはどうやらヒラリーさんの自伝に触発されて作られたという映画らしいですね。舞台になってる大学が彼女の出身大学で、全米1保守の大学が大統領に最も近い女性を輩出するようになった背景を描きたかったようです。映画の中では「良妻賢母であること」と「自分の本当にしたいこと」のどちらを選択するのが幸せなのかという問いには曖昧な立場をとっているので、結局、主題が不明瞭な印象もありました。あとは、今の時代に何故この映画?というのもちょっと感じます。良い映画なのは確かですが。一番ラストの...(ネタバレなので、読みたい人は反転させてね。)ジュリア・ロバーツの笑顔と笑い声はほんの一瞬だけど、かなり印象に残りました。やはり「自分らしく生きる」のが幸せだということです(と僕は解釈)。その直後のクレジットでは、50年代のミスコンでは審査内容に家事をすることがあったとか、当時のCMに執拗に登場する良妻賢母像などをひたすら映すことで映画を終わらせていました。かなり皮肉なラストともとれますよね。このラストが胸にひっかかるんですよね。誰か解釈してくださいな。

この映画の魅力は出演してる女優たちの素晴らしさにつきますね。生徒達が特に印象的です。悪役風のクラスのリーダーは「スパイダー・マン」のヒロインの女優さん。パンフで知ったんですけど、彼女って「インタヴュー・ウィズ・バンパイア」の女の子だったんですね。あの映画では主役2人よりも女の子が一番印象的だったんですけど、全然知りませんでしたよ。これって常識だったのかしら??あと、イーサン・ホークの「ハムレット」とかオセローの現代アレンジの「O(オー)」とかのシェイクスピア系でヒロインをやってる女優さん(ジュリア・スタイルズ)がいいですねー。彼女のエピソードが一番好きでした☆ちなみに監督さんは「フォー・ウェディング」とかで有名なイギリス人。イギリスの女優さんも出ててイギリス映画ファンとしてはちょっと嬉しい。

最後にこの映画で最も印象に残ったこと。①イスタンブールの歌。(これ聞くためだけにサントラ欲しいくらいにハマッた)②ダンスパーティで一学生とは思えないような技を披露しているペア。映画館中の人が「おぉ」っと声をもらしてたよ。しかも脇役と思われる。

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