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2004年9月28日 (火)

映画「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 

「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」 1986年 アメリカ

いやぁ~、笑った笑った。無茶苦茶好きかも。ホラー・コメディ・ミュージカルというカテゴリになるんでしょうか。同タイトルの白黒B級映画を舞台でミュージカルにリメイクしたものを映画化した作品です。売れない花屋に勤めるさえない青年がふと手に入れた奇妙な植物。それが話題になりお店は大繁盛するが、実は、それが地球侵略を企む宇宙からきた人食い植物だったというもの。小さいときは主人公が自分の指先を突いてポタポタと血を与えていたのだが、やがて巨大化するにしたがって「にんげんがたべた~い」と歌い始めるんです。こう書くと普通にホラーですけど、全然怖くない映画。コメディのほうが強いですからね。中でも、サディストな性格を生かして歯医者になった男を演じるスティーブ・マーティンが最高です。そこに歯医者での痛みを求めてやってくるヤバい患者のビル・マーレーが来るんですけど、この2人のシーンだけでこの映画をみる価値はあるかと。しかもこのシーン、ほとんどアドリブらしい。流石です。

さらに驚きは人食い植物の動き。メイキングが収録されてたんですけど、CG全盛期前の作品なので全て手作業で実際に動かしてるんです。マリオの某フラワーと同じデザインの花なんですけど、巨大化した場面では50人のスタッフを使って動かしたというだけあって、かなりリアルな動きに驚きます。こういうのを見るとやっぱりCGよりも本物のほうが味があっていいなぁと思ってしまいます。質感が違いますよね。今の技術をつかってリメイクとかして欲しくない作品かもしれません。

さて、ミュージカルと書きましたが、この映画、半分くらいは歌です。そしてその作詞・作曲が後にディズニーで「リトル・マーメイド」、「美女と野獣」「アラジン」のスーパーヒット&連続オスカー獲得を生むアラン・メンケン×ハワード・アシュマンのコンビ。歌の場面が悪いはずがありません。もとが舞台だったことを意識して映画のほうもかなり舞台を意識した演出をしていて、音楽シーンをわざとミュージカルっぽさを強調して描いてます(映像特典のメイキングでそう言ってた)。ゴスペル調がメインでとにかくノリが良いので最後までいっきに楽しめてしまいます。今まで見てなかったのを後悔です。

オープニングの歌の場面。歌い手が次々と変わっていきながら物語の背景を説明しつつ、町中の人々がコーラスというパターンは「美女と野獣」と同じですねー。そして、中盤でヒロインが歌う曲、どう聴いても「リトル・マーメイド」のヒロインが歌う曲の原型です。メンケン&アシュマンのその後の活躍を予見させるような、楽曲がいつまでも耳に残る作品なのは、ディズニー音楽ファンとしては本当に嬉しいね。

追記(2006年)

DVDが680円の廉価版で登場です!この値段のラインナップに並ぶってことは、世間での評価がかなりB級だってことなんだろうなぁ。でも、これで何回も好きな場面を見られるってもんですよ!!

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コメント

こんばんは。TBとコメント、ありがとうございました。
こちらからもTBを送ったんですけど、何故だか届きません。
最近、しょっちゅう調子が悪いので、また明日にでも出直します。

さて。
観たいと思って探すと、どこにもレンタルでは見つからず、
ほぼ諦めていたところに、運良くTV放送がありました。
なので、特典は観ることはないのですが、(そんな廉価版が出てましたか。しまった)
やはり、舞台を意識してないわけがない音楽と作り方でしたよね。
冒頭、「ジェリクルソング」と似たアレンジだったので『キャッツ』が始まるのか、と思いました。
(『キャッツ』大好きで、大阪に来た時、何度も通いました^^;)
ちょうどいい長さで、重すぎず軽すぎず、いい具合に楽しめる作品で、
お気に入りに追加、です♪

投稿: 悠雅 | 2007年2月 3日 (土) 01時10分

>悠雅さん

廉価版、3月にまた出るようですよ。
ワーナーさんはこの辺り非常に良心的だと思います。

冒頭、確かに「キャッツ」っぽいですね!
サラリと楽しめる映画で僕もかなり気に入ってます。

投稿: ANDRE | 2007年2月 4日 (日) 01時45分

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