映画「メリー・ポピンズ」
「メリー・ポピンズ」スペシャルエディション
公開40周年を記念した2枚組。まだ特典ディスクの一部を見ただけです。超充実の内容にビックリ。現在の出演者達によるインタビューを交えた50分間のメイキング、撮影風景、公開当時のワールドプレミア、アカデミー賞授賞式の様子、作曲家本人による曲解説、そして、ジュリー・アンドリュースが主演の新作短編とやたら豪華なんです。さらに本編にはジュリー本人によるにコメントが副音声で入ってたりします。嬉しいですねー。
この映画、こども向けと見せつつ、こめられてる風刺もかなり強いですよね。煙突掃除と銀行の頭取が一人二役なんですよー。階級社会イギリスを舞台にして両極にあたる人物を同じ人が演じるのですからねー。近頃ここまではっきりと皮肉な演出するのはムーアさんくらいでは?さらにメイキングによると特撮シーンはワイヤーアクションだったみたいですね。40年前に現在の流行をすでに取り入れているとは・・・。アニメとの融合もCGよりもずっと暖かみがあるし。ディズニー本人によって製作された最後の作品で本人が「最高傑作」と自負するだけあって、究極のエンターテイメント映画だと思います。40年前の作品とは思えないよ!ハトにエサあげる歌は本当に名曲っす。
この映画、同じ年に製作された「マイ・フェア・レディ」で主役を射止められなかったジュリーが出演したんですよね。その年のアカデミー賞では、ほとんどの賞を「マイ・フェア~」が受賞したのに、主演女優賞はヘップバーンではなくジュリーが受賞という皮肉な結果に。で、DVDに収録されてる授賞式のジュリーのコメントもとても皮肉たっぷりでした。彼女は「マイ・フェア~」の監督の名をあげて、「私を出演させなかったことに感謝してます」と述べていました。なかなかのツワモノです。ヘップバーンは居てもたってもいられなかったに違いなんだろうなー。しかも、この「ポピンズ」の成功で、「サウンド・オブ・ミュージック」の主役がヘップバーンからジュリーに変更になったらしいですからね。この年の映画界のできごとは本当にドロドロしてますよねー。ていうか、「ポピンズ」と「マイ・フェア~」の両方が作品賞候補だったアカデミー賞もすごいと思う。しかも同じ年には「シェルブールの雨傘」も製作されててまさにミュージカル最盛期。
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