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2005年5月14日 (土)

劇団四季「キャッツ」

劇団四季「キャッツ」@キャッツ劇場

映画で話題の「オペラ座」と同じくロイド・ウェーバー氏が作ったミュージカル。国内版も全国巡業をしながら超ロングランを記録してついに東京に帰ってきました。ずっと見たかった舞台なのでそれはそれは楽しみにしていってきました。

まずはやっぱり劇場が素晴らしい!!です。この公演のためだけに作られた劇場なので、完全に作品の世界観が劇場全体に再現されています。本当に細かいところまで遊び心にあふれた客席は必見。しかも各所に様々にカラクリが施されていて、公演中に、「おぉっ!あんなところにまで仕掛けが!!」と驚くこと多数。普通に客席も舞台の一部として使われていて、それを前提にした客席作りだし。自分は違ったのだけど、舞台と一緒に回転する座席とか、舞台の片隅にある座席とか楽しそうな座席もありました。

内容はあってないようなもので、天にのぼるただ一匹の猫を決めるために猫たちが集会を開くというストーリーで、舞台はひたすら各猫たちの紹介を歌と踊りで繰り広げるという内容。自らの悲しい過去をしっとりと歌いあげたり、役者だった猫は舞台を再現したり、マジシャンの猫が華麗なマジックとアクロバットを披露したりと見るものを飽きさせないエンターテイメントの数々。ていうか予想以上の内容の濃さで舞台に釘付けでした。サーカスとディズニーランドを足して2で割ったような舞台です。次から次に現われる舞台のカラクリの数々に驚き、美しい歌に聞きほれ、華麗なダンスに釘付けになり、猫になりきった役者さんたちの動きに感動する舞台でした。ちなみに大真面目なシーンにも関わらず、そこだけ台詞が一言だけ英語という謎の場面があり、それがあまりにもツボにはまってしまって笑いをこらえるのが大変でした。

かつて鉄道員だったという猫が出てきて歌う場面があるのですが、この役をされていた方の歌が本当に上手で、声もきれいなテナーだし、歌詞もはっきりと聞き取りやすくてこの歌の部分は完全に見とれてしまいました。恐らくこの場面はどちらかというとそこまで重要なシーンではないと思うのだけれど、今日の舞台の中では一番輝いていたと思います。メインで演じる人が上手だとその場面全体がパッと空気が変わりますねー。ところで、四季って日本人じゃない役者が結構多いんですねー。歌詞が聞き取りづらい場面がたびたびあったのもそのためでしょうかね。

ところでこの舞台、オリジナルの演出をしてるのがなんとトレバー・ナンじゃないですか!!!!RSCの偉大なる演出家にして、僕の大好きな映画「十二夜」の監督をされた方ですよ-。これは嬉しいですねー。

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