映画「サンダーバード」
「サンダーバード」 2004年 アメリカ
コメントしづらい作品でした。完全な子供映画で、大人の鑑賞にも堪えうるかと聞かれれば、返答が難しい内容。NHKで再放送してた元の人形劇はチラホラと見たことはあるんですけど、その良さを活かしきれてないと思いました。オープニングのアニメはかなり良いできで、相当期待したんですけどね・・・。
まず問題なのは、サンダーバードが活躍しないというストーリーです。「サンダーバード」というタイトルなのに、実際は、サンダーバードの隊員達(兄弟たち&父)がとらわれてしまって、それを主役である末っ子の少年が救出するというストーリー。サンダーバードの隊員に入れてもらえないことでヤキモキしていた少年が、この戦いを通して成長していく姿を描いています。その点だけとれば、子供っぽいけれど、そこまで悪い映画ではないのですけど、「サンダーバード」というからには、国際救助隊として活躍する彼らをもう少し丁寧に描いても良かったように思います。90分未満の長さで、割とテンポが速かったので、もう少し彼らにスポットをあてて長い映画にしても良かったかもしれません。
サンダーバード隊員たちはみな男なんですけど、何気に女性陣の活躍が一番目立っていました。じつは「サンダーバード」そのものはそんなに信頼できる組織ではないのでは!?とさえ思わせてしまいます。彼らの仲間の英国の超リッチでピンクが大好きな女性が個人的にはかなりお気に入りのキャラでした。彼女が主人公でもおもしろかったかもね。あと「十二夜」の道化役でおなじみのベン・キングスレーが突っ込みどころの多いB級な雰囲気漂う悪役を熱演してたのが印象的。
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