映画「オネーギンの恋文」
「オネーギンの恋文」 1999年 イギリス
オペラにもなってるプーシキン原作のロシア文学の映画化。レイフ・ファインズが製作&主演、監督はレイフ・ファインズの奥様、そして、共演はリヴ・タイラー(←久々に見た気がしてたけど、指輪物語シリーズに出てましたね。)。19世紀ヨーロッパが舞台の映画が大好きなので、衣装とか設定とか見るだけでワクワク♪の1本。あと、主人公の友人役に「十二夜」のオーシーノが!意外な収穫でした。
舞台は19世紀のロシア。享楽的な生活を送っていた貴族の男が伯父の遺産を相続したのをきっかけに、伯父の住んでいた田舎町で暮らすようになる。彼は近隣に暮らす人々と交流するようになるのだが、とある姉妹と親しくなり、その姉から強烈なアプローチをかけられるようになる(ストーカー的で割りと笑える映像も)。熱烈な恋文をもらうも、主人公はそれを拒否、やがて田舎を離れる。そしてそれから数年後、彼らは再会するのだが・・・というお話。
序盤の30分くらいはちょっと退屈な展開なのだけど、告白を拒否するくらいから、決闘あり、離別あり、再会あり、衝撃の展開ありで目が離せない内容が続きます。特に後半は30分くらいは、あまりのじれったさに我慢の限界!というくらいにジリジリの展開で、「もう、どうなっちゃうの~!?」とヤキモキさせられること間違いなしの映画です。主人公の行動に対しては相当賛否両論分かれるんだろうなぁ。自分は完全に無しですね。ついでにこの映画の最大のツッコミポイントについて。舞台がロシアなのにみんな英語はなすってのはどうなのさね。手紙まで英語だよ。フランス人教師は仏語訛りの英語だったし。イギリス映画だから仕方ないけど、ちょっと気になりますよね。降りしきる雪、豪華絢爛なロシアの建物にイギリス英語ですからね。
この映画、映像がとにかく美しいです。切りとって絵になりそうなシーンがかなり登場します。決闘シーンが終わった後の湖畔の映像は究極的に美しかったですし。物語のじれったさに我慢の限界が近づいても、この映像美のおかげで画面に食いついてしまうような作品でした。さらに映像美の一端を担っているものにリヴ・タイラーがいます。序盤の田舎娘の頃から結構綺麗なのですが、後半に再登場する彼女は目を見張る美しさ。「アルマゲドン」のアメリカンな少女はどこへやらです。
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