映画「ブリジットジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」
「ブリジットジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」 2004年 イギリス
こちらはバイト先で思いがけず借りられるというチャンスを得て、視聴しました。第1作は、国際線の飛行機の中で中国語字幕付きで見たので、聞き取れた英語と、漢字から想像した意味で内容をみていたのでちゃんと見たとは言えないのですが、それなりに楽しみました。で、続編です。基本路線は前作と同じなんですけど、コメディ色が強くなったかなという印象を受けました。脚本を書いているのが、「ラブ・アクチュアリー」や「ノッティングヒル」などの名作ラブコメを大量に書いている人なので、つまらないなんてことはないのですが、「第2作目」であることを考えるとちょっと物足りない印象でした。
何が物足りなかったというと、基本的に第1作目と全く同じだという点。しかもヒュー・グラントの使い方が微妙です。前作であれだけ嫌なやつとして登場したのに、また彼にひかれるという展開はどうなのでしょうか?続編を作るにあたって、ヒューではなくて、また違う役者さんの違う役をライバル役で登場させた方がシリーズとしてメリハリが出たように思います。と思っていたら、メイキングによると、原作では続編にヒューの役は登場しないとのこと。やっぱり、そうだったか・・・。前作では主人公が幸せを手に入れるまでを描いているので、色々とハラハラドキドキのラブコメ要素も多かったのですが、今回は基本的に、既に幸せな環境にいる主人公を描くので、単に彼女の愚かさをアピールするだけで、主人公が一人で大騒ぎしてるだけの作品になってしまっているようにも感じました。確かにコメディとして笑える場面は沢山あるのだけれど、負け犬女性のバイブルとしてはもっともっと良い続編を期待してしまうわけです。
余談。この映画、イギリス好きとしてはロンドンの景色を見ているだけで和みます。「高慢と偏見」好きとしては前作に引き続き、「ダーシー」をコリン・ファースが演じるのが良いですね。あと、タイトル、ずーっと「綺麗そうな私」だと思ってたんですけど、「きれそう」だったんですね。
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