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2005年10月25日 (火)

映画「ティム・バートンのコープス・ブライド」 

「ティム・バートンのコープス・ブライド」 2005年 イギリス

チョコレートと同じバートン監督×デップ主演の映画ですが、この映画は製作の噂があった数年前からずーーっと首を長くして待っていた作品です。チョコレートはまだ見ていないけれど、こちらは早々に映画館へ。なんといっても「ナイトメア~」ファンが待ちに待ったバートンのストップ・モ-ションアニメの新作ですからね。ちなみに、あまり知られていませんが、バートンは「ナイトメア~」の後に、「ジャイアント・ピーチ」というストップ・モーション・アニメと実写を融合した、チョコレートと同じダール原作の作品もあったりします。これもなかなか面白いです。

成金の魚屋さんが、貴族の仲間入りを果すべく、息子を貴族の家の娘と結婚させようとし、貴族のほうも、破産状態で、成金魚屋の財産目当てで娘を嫁に出そうとしている場面から物語はスタート。主人公である花婿さんは、結婚式のリハで大失敗してしまったので、結婚式の前夜、町の片隅にある墓場で結婚式の練習をしていたのだが、ひょんな偶然で、成仏できずにいる死体の女性と結婚の誓いを交わしてしまい、生身のまま、幽霊達の世界に連れて行かれてしまう。はてさて主人公は無事、元の世界に帰れるのか、そして、2人の花嫁の運命やいかに!という物語。死体の女性が花嫁になるということで、「コープス(死体)・ブライド(花嫁)」というタイトルです。

あっという間の77分でした。とにかくラストが切なくて、そして美しい!!!声の出演は、デップ氏は割りと普通でつまらなかったのだけれど、死体の花嫁を演じるヘレナ・ボナム・カーターがとにかく良い!!そして、もう一人の花嫁のエミリー・ワトソン(「ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ」の主演の人)もかなり良いです。イギリス映画万歳!!です。

どうしても「ナイトメア~」と比較したくなるのですが、ナイトメアがディズニーの提供で、割と子供の視聴者を意識して作られているのだとすれば、この作品は、完全な「大人向け」作品です。冒頭のミュージカルシーンからして相当地味だし、一番盛り上がる歌の場面もとにかく渋いし、いわゆる「キモ可愛い」系のキャラもあまり出てこないし。そして、何よりも、ブラックな度合いが、比にならないくらい、「黒い」です。そして、「ナイトメア」がエンターテイメントに徹して、キラキラと輝くような楽しさを持っていたのに対して、こちらは、もっとシリアスで、「美しさ」を追求しているように感じました。個人的にはもう少しウキウキするような楽しさがあっても嬉しかったかな・・・。

1秒の映像を12時間かけて撮影するアニメということで、製作に10年かけたそうで、人形たちの動きのすばらしさは文句のつけようがありません。しかし、かなり大きな不満として、そこまで苦労してるんだから、少しのCGも使って欲しくなかったなぁというのが残りました。CGが使えるならば、全部CGで作ってもいいんだしさ。せっかく、「手作りのよさ」で攻めているんだから、CGのところはセルアニメとかのほうがよかった気がします。「CGっぽいけど、実は違うっていうオチか!?」と思ったのだけれど、エンドクレジットにCGチームが記載されていたんです・・・。

まぁ、なにはともあれ、バートン大好きっ子としては大いに楽しめる作品でした。連弾っていいね♪

余談。予告編で、年末公開のスピルバーグ監督の日本を舞台にした映画「さゆり」の予告編があったのですが、舞台が日本で、みんな日本人の設定(中華系の役者さんも出演)なのに、台詞が全部英語っていうのにかなりの違和感を覚えました・・・。しかし、その次の予告編が「レジェンド・オブ・ゾロ」でスペインを舞台にしていたし、「ブラザーズ・グリム」は恐らくドイツが舞台なのにも関わらず、台詞が全部英語。「さゆり」に感じた違和感ほどは違和感を感じないあたりに、自分のアイデンティティをみいだしてみたり。こういうのって気になる映画はかなり気になりますよねー。その点、「レッド・ヴァイオリン」とか「80デイズ」とかは舞台になる国の言葉で撮影されててなかなか好感が持てますよね。

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