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2005年12月24日 (土)

TV映画「クリスマスキャロル」

「クリスマスキャロル」 2004年 アメリカ(TV)

94年以降毎年ブロードウェーで上演されているミュージカルを昨年、TVドラマ化した作品。スクルージを演じるのは僕がはまっているアメリカのドラマ「Frasier」で主役をしているケルーシー・グラマー。そして、ミュージカルの作曲をしているのが、ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」やディズニーの「リトル・マーメイド」、「美女と野獣」、「アラジン」などでお馴染みのアラン・メンケン。(←アラン・メンケンの曲目当てで視聴)

ストーリーはかの有名なディケンズのあれです。大富豪のケチな金貸し老人のスクルージがクリスマスの夜に幽霊達によって自分の過去・現在・未来を見せられて改心するという物語。面白いのは、幽霊達を演じるのが、街の場面でスクルージに施しを求めて声をかける貧しい人々が2役でやっているというところでしょうか。あと、ミュージカル作品なので、全編ひたすら歌です。台詞のシーンよりも歌う場面のほうがずっと多い作品で、90分ほどの短い作品ではありますが、コンパクトな中にひたすら音楽がつめこまれていました。

アラン・メンケンは、ディズニー作品を見てみると、92年の「アラジン」のあと、エルトン・ジョンが曲をでがけた「ライオン・キング」をはさんで、95年の「ポカホンタス」でふたたび音楽を担当していますが、このドラマの基になったミュージカルは、94年上演なので、ちょうど、「アラジン」と「ポカホンタス」の間に作られたことになります。この頃、メンケンは「リトル・マーメイド」から「ポカホンタス」まで4作連続でアカデミー賞を受賞して、まさにノリにのっていた時期でして、このミュージカルの音楽が悪いはずがありません。掛け合いの多いオープニングの街の人々の歌は「美女と野獣」のオープニングを彷彿とさせますし、神に祈る曲は「ノートルダムの鐘」を彷彿とさせる構成ですし、アラン・メンケン節があちらこちらに散りばめられていて、なかなか嬉しい作品でした。ただ、音楽シーンの演出が割りと平坦だったイメージがあり、曲は確かに良いのだけれど、弱冠、退屈な仕上がりだったのも確かですが・・・。

TVドラマとは思えないような、かなり凝ったCGや、セット、演出なんですけど、ミュージカル作品としては、少し物足りない感じがあったのは事実。同じTVドラマのミュージカルだったら、ディズニーが作った「アニー」や「シンデレラ」のTV版のほうがずっと完成度が高い気がしました。まぁ、この2作品は監督や製作が「シカゴ」のロブ・マーシャルなので完成度が高いのは当たり前なのですが。

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