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2006年1月24日 (火)

映画「驟雨」

「驟雨」 1956年 日本

BSでやってる成瀬已喜男特集を見てしまいました。ふと見はじめたら案外面白くてついつい最後まで。

とある倦怠期にさしかかった夫婦の日常を描く映画で、姪っ子がやってきて新婚旅行の愚痴を聞いてたら、いつの間にか、悩みを聞いていた夫婦の方が口論になってしまったり、隣に引っ越してきた若い夫婦とのご近所づきあいやら、マダムグループたちに嫌味を言われる妻などなど日常を描いていく作品で、終盤でどうなってしまうの!?と思わせるようなできごとが起こってしまうも、何も解決しないまま、2人がケンカして終わりという作品です。しかし、それなのに、何故かとても面白い。役者さんたちの、ちょっとした小さな仕草が本当に上手くて、クスリと笑わせてくれます。

日本地図ときゅうりの話とか、「ざ~ます」マダムとか、映画に行かないと不機嫌になる妻とか、お茶漬けかきこむ妻とか見所満載でした。基本的に、原節子演じる妻のほうが印象に残る作品だったかな。古い邦画ってほとんど見ないけど、こういう面白い作品も沢山あるんだろうなぁ。たまには見てみようかな、と思わせてくれるような作品でした。

それにしてもほんの50年前の映画なのに、日本語が全然違う!!明治時代の小説読んでも感じるけど、日本語って語彙の変化の度合いが極端に早くないですか?新婚旅行での宿泊先を「旅館」というのなら、まだ納得なのだけれど、「宿屋」って言ったのが割りと衝撃。しかも新婚ホヤホヤの若い娘が言うんだから、若者が使う程度の日常の語彙の中に「宿屋」があったんだね。あと、女性の言葉が全員どこかのお嬢様みたいですね。妻→夫は敬語で、夫→妻は命令形というところにも時代を感じます。こういう日常を描く映画だからこそ、一般庶民の生活の変化が感じられるのが良いですね。

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コメント

最近 お亡くなりになられたとのこと。謹んで ご冥福をお祈り いたします。・・・「雨降って 地固まる」とか「・・・は犬も喰わない」を映像化した作品でしたでしょうか。

投稿: | 2015年11月26日 (木) 14時16分

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