映画「アップタウンガールズ」
「アップタウンガールズ」 2004年 アメリカ
「宇宙戦争」に引き続きダコタ・ファニング。映画好きなんて言っている自分ですが、実は今回が、初ダコタ。天才子役とはどんなものなのかとワクワクして見てました。
事故死してしまった伝説のロックスターの両親の残した莫大な遺産によって、遊びながら悠々自適な生活を送っていた主人公。22歳の誕生日を迎えたある日、遺産を管理していた男が、それを持ち逃げしてしまい、彼女は一文無しの状態になってしまう。仕方なく何か仕事を始めることにした彼女だけれど、これまで働いたことなどなく、遊び人のお嬢様だった彼女を雇ってくれるところはなく、ようやく見つけた仕事が、ベビーシッター。レコード会社の社長令嬢の8歳の少女の世話をすることになったのだが、彼女は、外見は8歳でも精神年齢が相当高く、子供らしいところがまるで無いツワモノ。一方、これまでの人生遊んで暮らしてきた主人公は体は大人でも精神年齢が低く、まるで子供のような振る舞いばかり。このデコボココンビが互いの心に抱えた傷に気づき、友情を育む様子をコメディたっぷりに描く作品。
ハートウォーミングな映画としては、普通に面白くできているのですが、あまりにも、普通すぎる脚本&演出で、先の展開がすぐに読めてしまうし、いかにもな泣かせシーンがあったり、ドタバタコメディシーンがあったりで、確かに面白いのだけれど、新鮮味の無い作品ではあります。しかし、そんな作品をしっかりと見せるだけの演技力が主演の2人にあるので、しっかりと最後まで見れる映画。子供っぽい大人を演じるブリタニー・マーフィーも、大人っぽい子供を演じるダコタ・ファニングも役にぴったりで、この2人有っての映画に仕上がっています。ちなみに、主人公の恋人役が演じている役者も、脚本上の役どころも良いところがまるで無い上に、何故、ここで彼が出てくるのか!?という場面もあり、ちょっといただけない感じです。
ダコタさんの妙に演技演技した台詞回しは確かに上手くて、こういう映画では、「大人っぽい子供」を無理して演じているというような設定なので、非常に効果的に感じるのだけれど、「宇宙戦争」でも同じ喋りだったので、これは彼女の喋りの演技がそのまま生かされた形だったのでしょうね。でもやはり、「宇宙戦争」に続いて、カメラの前での演出を最大限に生かす動きや間の取り方が上手な子でした。でも、天才子役っいうと、自分はやはり、オスメント君かな。女の子でいえば、点子ちゃんの自然な可愛さのほうがずっと印象的だし。もっと自然なダコタさんを見てみたいものです。
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