« 「永遠の出口」 森絵都 | トップページ | 映画「秘密のかけら」 »

2006年3月 6日 (月)

映画「フォーガットン」

「フォーガットン」 2004年 アメリカ

「!?」、え~~~~~~~~~~っっ!!!!、もう、なんていうか、ねぇ、はははは、ていう感じの映画です。

14ヶ月前に飛行機の事故で息子を失った女性が主人公。彼女は最愛の息子のことが忘れられず、毎日写真やビデオ、遺品を見ては涙を流す日々を過ごしている。そんなある日、いつものようにアルバムを開くと、そこには写真など1枚も入っていない。そしてビデオにも何も映っていない。いくら悲しい記憶を忘れさせる為とはいえ、これはやりすぎではないかと夫に詰め寄る彼女。しかし、そこで衝撃の事実を聞かされる。夫が言うには彼女には子供などいなく、流産して以降、精神的に不安定になっていたとのこと。かかりつけの精神科医も、写真やビデオといった幻覚がようやく見えなくなったのだとそれを証言。納得のいかない彼女は同じ事故で子供なくした男性の家へ向かい、子供のことを尋ねるも、彼の返事は「自分には娘などいない」の一点張り。はたして、子供はいるのかいないのか、そして、この事件の裏に隠された衝撃の事実やいかに!!てな内容。90分ほどの映画で、ここまでで、最初の10分くらい。いや、なんだか、前半の展開がやけに早かったです。

この映画、予告編作った人は天才だと思います。予告の内容以上を盛り込めばネタバレにつながる作品ではあるのだけれど、これほどまでに、「気になる~」と思わせる予告編はなかなかありません。実際、ネタバレとなる事件の背景が見え隠れするようになる真ん中あたりまでは、見ながら、とにかく最後の結果だけを教えてくれれば良いから!!とちょっとまどろっこしい展開にヤキモキさせられる映画。しかし、最後の真相があまりにも、あまりにも、あまりにも、なのです。これほどまでに期待を裏切られて、あっけにとられて、そして衝撃の映像に笑いそうになる映画も珍しいのではないでしょうか。いやはや、このくらいになってしまうと、「キャット・ウーマン」のシャロン・ストーンくらいにありえね~って感じで笑えちゃいますよね。うんうん。何気に一見の価値ありの映画ですよ。本当、スゴイ展開に思わずニヤニヤしちゃいますから!

この作品の衝撃を忘れないために以下、ネタバレ感想。反転させてくださいね。

空撮が多い映画だなぁとか、突然空の雲が変な感じのCGが使われたとか思ったら、宇宙人ですか!?本当に!?記憶を操作して写真に加工を加えられて、新聞まで操作できるというのに、子供部屋の壁紙だけは上から貼り変えるだけってのは、ちょっと・・・。でもでも、人が空に向かってぽ~んと飛んでいく映像はかなり衝撃(笑撃?)でしたね~。いやぁ、あの女刑事さんが飛んでったときは、もはや、ぽか~んとあいた口がふさがらない状態ですよ。妙におかしくなってきて、思わず笑いそうになってしまったし。で、彼らの実験てのは何なの?期限があるようだけど、その割には14ヶ月の間何をしていたの?で、突然、その期限がやってきて宇宙人自身もぽ~んとなっちゃうってのは、どういう展開なの?なんだか謎が解けたようでいて、肝心な部分は何も語られていないですよね。とりあえず母子の絆は強いのよってことが言いたいだけの映画なのかな??

ところで、この映画のジュリアン・ムーアはそんなにはまってなかったですね。演技に関していえば全く問題はないんですけど、役の雰囲気とあってなかった。彼女は「エデンより彼方に」とか「めぐりあう時間たち」のような50年代の古きよきマダムみたいな役のほうが似合ってると思いました。この映画、シガニー・ウィーバーとか似合いそうじゃない?なんて思ったけど、単に子供を守るってところがエイリアン2のイメージなだけでした・・・。

|

« 「永遠の出口」 森絵都 | トップページ | 映画「秘密のかけら」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「フォーガットン」:

» NO.108「フォーガットン」(アメリカ/ジョセフ・ルーベン監督) [サーカスな日々]
畏るべし!ハリウッドをも洗脳した大「仰天」映画! 「シックス・センス」以来、もっとも衝撃的なスリラー!まあ、謳い文句なんかは、言った者勝ちだから、良しとしましょう。 映画ブログの今年度仰天シネマベスト1をかざるであろう本作品ですが、結局、この映画がつくられた「真意」が謎なわけです。いくら、アメリカ人が馬鹿だといっても(笑)、初登場即1位ですからね。これは、驚きです。 ジュリアン・ムーア�... [続きを読む]

受信: 2006年3月 8日 (水) 16時58分

« 「永遠の出口」 森絵都 | トップページ | 映画「秘密のかけら」 »