映画「モディリアーニ 真実の愛」
「モディリアーニ 真実の愛」 2004年 仏英米伊米独
画家モディリアーニを中心に20世紀初頭のパリを舞台に描かれる芸術家達の物語。物語はモディリアーニが亡くなる最後の1年を、彼の恋人ジャンヌとの関係を軸にして描いていきます。それを取れ巻く人々として、ピカソ、ユトリロ、ルノアール、コクトーなど当時のフランスで活動していた著名人達が登場。あまりに豪華な登場人物たちが次々と出てくるので、息つく暇がないのだけれど、どうやらフィクションみたいですね。
1つ1つのエピソードは結構面白いんだけれど、全体で見たときにちょっと退屈だったかなというのが感想。主役であるモディリアーニのキャラクターそのものにそこまでの魅力を感じなかったのが原因かもしれません。映画としては、凝った映像を挿入する場面がいくつかって、そういうところはなかなか楽しめました。特に中盤、まるでミュージッククリップのようにして、映像とBGMがコラボする場面(曲の開始とともにカット割りが変わって、曲が終わると映像もフェイドアウトしたので、恐らくはPVを意識した映像)があって、コンペに向けて、各画家たちが作品を作り上げていく様子を描くのだけれど、こういう遊びはなかなか面白いと思いました。シルエットでダンスするとことかも良かったね。
主人公よりも、むしろ、恋人であるジャンヌのほうがキャラクタとしては魅力的で、彼女とピカソとのやり取りなどははっとするくらいに良い場面でした。彼女の視点から描いた映画だったらもっと面白かったかなー。単純に2時間以上あるのが長かっただけなのかもしれないけどね。それにしても、ジャンヌを演じる女優さんが、本当にモディリアーニの書く絵と同じ顔なんですよ!!!これはかなり感動ですよ!
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