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2006年4月16日 (日)

映画「チャーリーとチョコレート工場」

「チャーリーとチョコレート工場」 2005年 アメリカ・イギリス

本当にようやく見たという感じです。原作、多分小さいとき1回くらい読んでるんだとは思うんだけど、ほとんど記憶になしです。とあえずティム・バートン×ロアルド・ダールの「ジャイアント・ピーチ」はかなり好きなので、こちらにもかなり期待してました。

主人公チャーリーは4人の祖父母と両親と共に貧しいながらも暖かい家庭で暮らす少年。彼の住む町にあるウォンカ氏が営む世界一のチョコレート工場はチャーリーにとっての憧れの夢の工場であった。あるとき、ウォンカ氏はチョコレートの中に封入した5枚のチケットを手に入れた子供達を工場に招待すると発表。誰も人が出入りをするのを見たことがない、謎のチョコレート工場に入れるということで世界中は大興奮。果たして、チャーリーはチョコレート工場へのチケットを手にすることはできるのか。そして、チョコレート工場に秘められた謎とは?という物語。

非常にテンポの良い作品で、2時間弱はあっという間でした。とりわけ、序盤のチョコレート工場へのチケットを手に入れるまでが、個性豊かな5人の子供達の紹介、チョコレート工場ができるまでの歴史、チャーリーの工場への思いなどをサクサクとテンポよく見せていて、映画の世界にあっという間に引き込まれてしまいました。この辺りとても上手だなぁと思いました。まぁ、チケットの入手方法に関しては賛否両論あるかと思いますが・・・。あと、個人的に好きだったのはチャーリーの住む家の傾き加減。実写でああいう造詣の家を登場させてくれるのは本当に嬉しいですね。さすがティム・バートン作品!

工場に入ってからは、まるでどこかのテーマパークのアトラクションのように、次から次へとイベントが登場、次々と事件が起こるわけですが、途中からは、次は誰がどのようにして巻き込まれるのかワクワクしている自分に気づきます。しかもかなり先の展開は読めるのだけれど、それをどのように演出するのかというバートンマジックへの期待感によって、全く飽きさせない。そして、あの映画のパロディをそこに持ってきたか!!というアイデアも非常に面白い。話題のウンパルンパたちの歌&ダンスは個人的にはそこまで楽しめなかったのだけれど、同時期に公開だった「コープス・ブライド」の歌が割と地味だったのは、歌に関してはこちらの作品に力を入れたからなのかもしれませんね。さらに話題のリスさんは期待以上の素晴らしさで、大満足でした☆

この映画、バートンが歳をとったのか、最後の最後でブラックな空気がかなり薄まってしまいます。ハートウォームな展開にすること自体は、全く問題はないのだけれど、「ナイトメア~」なんかの頃のバートンは、ブラックな世界観を最後まで保持しつつも、なぜか心に染み入る演出を追及していたように思うのだけれど、「ビッグフィッシュ」にしても、この映画にしても、優等生的な感動的なラストになってしまっているのがちょっと残念だったりします。

確かに非常に面白い娯楽大作ですけど、個人的には「ナイトメア~」越えはありませんでしたねー。バートン作品は「ナイトメア~」、「バットマン」、「ビッグフィッシュ」が上位3作品かなー。

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