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2006年4月26日 (水)

映画「大いなる休暇」

「大いなる休暇」 2005年 カナダ

ゆるーい感じのコメディが見たくて借りてきました。

舞台は人口が122人の小さな島。島民たちは主要産業の漁業が衰えてしまい、島を離れて仕事をするのを拒否する住民たちは、その大半が失業手当を受けて暮らしていた。ある日、この島に工場誘致の話が盛り上がり、島民達は大盛り上がり。しかし、それには、島に医師がいなければいけないという条件が。かくして島民達は工場を誘致するために、島に無理矢理呼び込んだ1人の医師を島に定住させてしまおうと、あの手この手で「彼に気に入ってもらえる島」を演出するのだが・・・。というお話。

カナダ映画だから英語かと思ってたら、ケベック州のお話で、全編フランス語でした。そのせいかどうか分からないけれど、メインテーマになっている音楽が、妙にジャック・タチ「ぼくのおじさん」っぽい曲。映画のゆる~い感じとはよくあっていたけれど、あまりにも似ていたのがちょっと残念。

カナダでは「パイレーツ・オブ~」を上回るヒットだったそうですが、自分はそこまで楽しめませんでした。確かに面白い場面は面白いですよ。クリケットで「いえ~い」って騒ぎはじめるとことか、ビンゴ大会のとことかは、クスリというよりかは声を出して笑いそうな勢いでした。基本的にボロが出まくりの彼らの演出の数々はとてもよい味を出しています。しかし、本当にそれだけの印象が強い作品です。医師が整形外科医であることと、村人たちのウソとが「見かけと本音」みたいな点で対比されるんだろうけど、ちょっとパンチが弱い。さらには、(ネタバレ注意:反転させてください)最後の最後、医師が島に残る決意をする際に何が決め手になったのかがイマイチ伝わってこない。確かに愛らしい優しい素朴なウソの数々ではあるけれど、やっぱ盗聴などの犯罪的な行為もしてたんだし、自分が医者だったら相当嫌だろうなぁと思うのではないでしょうか・・・。(ネタバレ終わり)

冒頭と最後の映像から考えるに、この映画はファンタジーであって、そうとらえれば、幾分納得のいかない部分も多少は許せてしまいます。全体的にのほほんとした素朴な田舎の人々のが大奮闘という映画なんで、タイトルどおりに休日にゆっくり楽しみたいような作品でした。あと、この映画、字幕が不親切。大勢の人が同時に話し始めると、字幕が出なくなっちゃうんです。その部分、吹替えにしたら、普通に面白かっただけに、これはかなり痛い。フランス語が分からない人は(自分もそうですが)、吹替えで見たほうがより楽しめるかも。ちなみに似たような映画だと、「ウェールズの山」のほうが断然レベルが高い気がします。この映画にそこまでのれなかったのは、常に「ウェールズの山」を意識してしまったからかもしれません。

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コメント

はじめまして。
この作品で検索していて辿り着きました。
何で検索したかと言うと、多くの方があまりにも絶賛されていたので、
わたしの見方と似た方がいらっしゃらないか、と思ったのです。
比べまいと思っても、つい『ウェールズの山』を連想してしまい、
あの作品が大好きな者にとって、これは笑えない作品になってしまいました。
ネタバレの反転部分も含め、本当に似た感想を持たれた方がいらっしゃってほっとしました。
TBさせていただきました。

投稿: 悠雅 | 2006年5月 7日 (日) 10時42分

>悠雅さん

コメント&TBどうもありがとうございます。
自分もこの映画の感想を色々と検索した際に
批判的な記事をあまり見なかったので、
ちょっと納得いかないような気分でした。

悠雅さんの感想を拝見させていただきましたが、
確かによくに似た感想ですね。
色々と共感してしまいました。

投稿: ANDRE | 2006年5月 7日 (日) 23時41分

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俺たちの島に恋をさせるんだ [続きを読む]

受信: 2006年5月 7日 (日) 10時35分

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