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2006年7月19日 (水)

ディズニー・アート展

ディズニー・アート展@東京都現代美術館

こんばんは、実はディズニー大好きなANDREです。WDWに行ったことがあるくらいです。

先日のピクサー展に続いて、夏休みのちびっ子さんたちが群がる前にササッと平日の午前に見に行って来ました。非常に満足度の高い展示で、夏休みがあけた9月頃にもう1回行ってもよいかなと思わせるほど。

ことの発端は昨年、千葉大で発見された250点ほどの大量の資料。どうやらこれは40年以上前に開催されたディズニー展の際に日本に持ち込まれ、ディズニー氏が日本に寄贈したものが、ひっそりと眠っていたとのこと。当時、「眠れる森の美女」が公開される時期で、この作品をメインに据えた展覧会だったとのこと。で、今回は、千葉大で発見された資料に加えて、当時の展覧会を補うような「眠れる森の美女」を中心にした初期の長編作品の資料を大量にアメリカから持ってきて、約550点もの展示で見せる一大企画となっていました。しかも、今回アメリカからやってきた資料は、本国であっても滅多にD社の外に出ることの無い貴重なものばかりで、恐らくこれが日本で見られるのは今回が最初で最後ではないかと思います。

「眠れる森の美女」、「シンデレラ」、「わんわん物語」、「アリス」、「ファンタジア」など今回メインになっている長編作はほとんど見ているので、どの展示も本当に興味深いものばかり。とりわけ、メインにすえられている「眠れる森の美女」は芸術性の高い作品を作ろうというコンセプトで作られているらしいので、一つ一つの資料が本当に美しくて、見ているだけでまた映画を見たくなってしまいました。そもそも、ディズニーのこういう資料は、アニメがどうのこうのという以前に一つの芸術作品としての価値もかなり高そうな素晴らしいできのものが多いので、コンセプトアートやストーリーボードを並べるだけでもこのように1つの展覧会が開催できてしまうのは流石です。見に来ている人の中には、相方に連れられて、仕方なくついてきたような感じの人もいましたが、そういう人たちも、食い入るようにじっくりと見ている展示も多数あって、見に来ている人たちが皆さん丁寧に一つ一つを興味深く見ていたのもとても印象的でした。

数ある展示の中でも自分はメアリー・ブレアという女性が描いた資料の数々がとても気に入りました。彼女のことは、何かのDVDの特典で特集されているのを見たことがあって以前から気になっていたんですけど、その独創的なタッチのイラストは本当に必見です!残念ながら、個性の強すぎる彼女のタッチはアニメに生かされることはなかったんですけど、その後独立して絵本作家として活躍していた彼女を再び招いて、ディズニー氏が作ったのが、ランドのアトラクションのスモールワールド。あのアトラクションの独特のキャラや色のタッチと同じ雰囲気で描かれたピーターパンやアリスのイメージイラストは本当に良かったです。

あと、D社には、9人の伝説的なアニメーターがいたそうですが、一人一人の作品を紹介するコーナーもあって、その中にあったマーク・デイビスという人が担当した作品も必見でした!とりわけティンカー・ベルの鉛筆スケッチの今にも飛び出してきそうな素晴らしさはため息ものです。ほかの展示でも、あぁ、この絵いいなぁと思って、見てみるとデイビス氏が描いたと記されているものが多数あったので、自分は彼の絵がかなり好きみたいです。

あと、「ファンタジア」のミッキーによる「魔法使いの弟子」のストリーボードが展示されているスペースがあって、そこも圧巻でした。前のピクサー展でも思ったけど、ストリーボードって、単にストーリーを説明するだけに作るにしては、絵などの完成度が高すぎですよね。こういうところのクオリティの高さまで抜かりないところが本当にすごいと思います。

マニアックなところでは「シリー・シンフォニー」の花と木の原画も嬉しい展示。帰宅後、DVDで「シリー・シンフォニー」を見直さなくては!などと思っていたのですが、会場内で、大画面で「花と木」を上映していました。上映スペースは2つあって、手前にある「花と木」はそれなりに人が入っていたのに、奥にある「骸骨の踊り」は1人も人がいませんでした・・・。記念すべき第1作目を大画面上映してくれるなんてなんとも粋な企画なのにもったいないです!!一見地味だけど、これ1929年の作品ですから!

この展覧会を見て、改めて、手書きのイラストの美しさを実感。固定した背景画を使ってアニメを作るなんてことは今は絶対にしないんだろうけど、実写ばりにカメラを動かして背景を移動させる撮影技術はホントにすごいと思うし、あの絵画的な美しさは絶対にCGでは再現できないものです。D社もなんとかリトルとかなんとかを探せとか作ってないで早いとこ手書きアニメの世界に戻ってきてもらいたいものです。

ところで、この展覧会、何気にお土産コーナーもかなり充実していました。オリジナル商品のクオリティの高さはさすが商魂たくましいD社です。その中で、DVDが売られていたんですけど、ひっそりと掘り出し物がありました。「眠れる森の美女」の3年前に出た初回限定の2枚組が複数あったんですね。これ某巨大ネット通販でも在庫ナシだし、一般の店で売ってるのなんか今はほとんど見ないので、実はかなりのレアDVDです。ちょっとビックリでした。

今度は、90年代の作品群でこういう展示会やってくれないかなぁと切望します。そしたら何があっても絶対に飛んでいきます。今回の展覧会、行かれるかたは、予備知識ナシでも十分楽しめる内容だと思いますけど、余裕があれば「眠れる~」を見てから、さらに余裕があれば、上記の作品をいくつか見てからいくと、面白さは抜群にアップすると思いますよ。

* * *

追記

9月3日、2度目、行って来ました。↓
http://andrekun.cocolog-nifty.com/andres_review/2006/09/destino_bf8b.html

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受信: 2006年8月 3日 (木) 08時46分

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