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2006年8月31日 (木)

DVD「スウィニー・トッド・イン・コンサート」

スティーヴン・ソンドハイム「スウィニー・トッド」イン・コンサート THE DEMON BARBER OF FLEET STREET    「スウィニー・トッド・イン・コンサート」

先日、ティム・バートンがジョニー・デップを主演に映画化することが報じられた、有名ミュージカルのDVDです。舞台での公演をそのまま収録したものではなくて、2001年に行われた、コンサート形式の舞台を収録したもの。

コンサート形式なので、指揮者とオーケストラが舞台上に並んでいて、「音楽」が主役なのですが、オケを取り巻くように、演技のための舞台も作られていて、最低限の小物を使って、実際に演技をしながら展開していくので、その点はシンプルな演出のミュージカル舞台といった感じです。たっぷり2時間、「音楽」をメインにこのミュージカルを味わえるとても面白いDVDでした。ちなみに、自分は舞台は見たことがないので、このDVDがこの作品の初見です。

ストーリーは、19世紀ロンドンが舞台で、妻に目をつけた判事の陰謀で、無実の罪で流刑になった床屋が主人公。長い年月の果てにロンドンに戻ってきた彼は、判事への復讐を企てます。そして、階下のミートパイを売る夫人と共謀して、次々と殺人を犯すことに。床屋に入った人々が姿を消し始めたその日から、新しい肉を使ったミートパイ屋さんは大繁盛。やがて彼らに訪れる哀しい結末とは・・・。という惨劇の物語ではあるものの、全体を包むトーンはとてもユーモラスなもので、扱う題材とのギャップがとても面白い作品でした。そういうメリハリがとてもよいですね。そして、ティム・バートン的世界観とも近いと思うので、映画化にかなり期待ですね。

このミュージカルの作詞作曲のソンドハイム氏は、「ウェスト・サイド・ストーリー」の作詩をした人だと言うのが最も一般的な理解なのでしょうが、この方、かなりの数のミュージカルを手がけていて、昨年、ブロードウェーで宮本氏が演出した「太平洋序曲」なんかもこの方の作品。でもって、この「スウィニー・トッド」は79年にトニー賞を7部門も受賞した代表作。BBC製作のミュージカルの100年を紐解くドキュメンタリの中でも、ミュージカル史のランドマークの一つとして取り上げられていました。

さて、僕は19世紀ロンドンがとても好きで、関連書籍も色々と読んだことがありますし、大学のときには授業で、1時間以上に及ぶ、「19世紀ロンドンの光と闇」というプレゼンをやったこともあります。ほとんど趣味だけで行った発表だったので、とても準備が楽しかったという記憶が。なので、19世紀ロンドンが舞台というだけで、とても嬉しいミュージカルです。出てくる地名にもいちいち反応してしまいました。

前書きがかなり長くなりましたが、このDVDのコンサート。かなり満足度が高かったです。非常に言葉多い歌が多かったり、複数の人が同時に違う歌詞を歌う場面も多くて、字幕が対応し切れないほどなのですが、複数の人が歌う=ハーモニーを味わえるということで、2人、3人で歌うような場面の音の作り方が非常に上手い!!コンサート形式の舞台ができるというだけあって、音楽が本当に素晴らしくて、合唱、ソロ、アンサンブルとそれぞれの良さが味わえる内容でした。

最後のほうは、なぜたかわからないけれど、なんだかとても感動してしまいました。

曲として好きだったのは次のとおり。

冒頭とラストで歌われる物語紹介の歌:すごい迫力。特にラストのは泣ける。

夫人とトッドが歌うミートパイの歌:かな残酷な内容をユーモアたっぷりに韻を踏ませて歌うシュールな歌。多分、これが一番好き。

判事、娘の恋人、トッドの3人がそれぞれの思いを歌い上げる曲:
とにかくアンサンブルが良い!!

夫人がトッドに自らの思いを歌う曲:哀しいラブソングでした。

これは一度、舞台で見てみたい作品ですねぇ。そういえば来年のお正月くらい国内でやるんだよね。ちょっと見たいかも。

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