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2006年9月 6日 (水)

映画「ギャラクシー・クエスト」

「ギャラクシー・クエスト」 1999年 アメリカ

この映画は面白いという噂を耳にしたことはあったのですが、公開されていたときに「スタートレック」のパロディだという情報を得て、パロディ=B級の下らないコメディだと勝手に決め付けて、先入観から見ていなかった作品です。なんとなく、見てみようと思って、レンタルしてきたんですけど、これが、なんと、とてつもなく面白いではないですか!!

20年前に放送されていた人気SF宇宙ドラマ「ギャラクシー・クエスト」、今でもマニアックなファン達が集ってイベントを開催していた。当時の出演者たちは、そうしたイベントに招待されては、サイン会などを行っていたのだが、本音では、もうウンザリでいやいや参加している始末。そんな彼らの元に、自らを宇宙人だと名のる4人が現れ、自分達の惑星の危機を救って欲しいといってくる。マニアックなファンによるイベントの企画だと思い、承諾した彼らだが、どうやら様子が違う感じ。なんと彼はホンモノの宇宙人で、傍受した電波で見たドラマを、歴史ドキュメンタリーだと勘違いし、出演者達をどんな困難をも切り抜ける宇宙の英雄として崇拝していたのであった。果てさて、本当に宇宙戦争に巻き込まれてしまった主人公達の運命やいかに!?という物語。

うん、本当に楽しめました。冒頭の導入部分がかなり長めで、最初は、ちょっと退屈かなぁなんて思っていたんですけど、宇宙に飛び出してからは、あっという間でした。いたるところに張られた伏線が見事に回収されていって、ちょっと長いと感じた導入部分も最後には納得の展開に。単なるB級パロディ映画だと思ってたんですけど、ここまで脚本がしっかりしているのは、かなり良い方向に期待を裏切られました。

何気に安っぽい空気を出しつつも、特殊撮影やCGも1999年の作品ということを考えれば当時の最先端技術を駆使しているし、何よりも、キャストがかなり豪華。しかもキャスティングが上手い!「エイリアン」での強い女性のイメージがすっかり定着しているシガニー・ウィーバーをお色気担当のナイスバディ&ちょっと頭の悪い役どころで宇宙モノ映画に出演させるあたり本当に面白い!あと、アラン・リックマンも被り物担当の宇宙人クルー(本人はこのドラマに出演した経歴を後悔)という役どころで、これがまた、本当に上手い!イギリスの名優をもってきて、落ちぶれシェイクスピア俳優っていう設定も良い。そして、主役の艦長を演じるティム・アレンは、「トイ・ストーリー」のスペース・レンジャーのバズの声優じゃないですか。声を聞くと、頭の中にはバズが・・・。

B級映画ではあるものの、脚本、映像、キャスティングはA級を取り揃えて、実力者が思う存分に弾けて楽しんでいる作品というのは、とても爽快です!

ちなみに、アラン・リックマンと脇役専門の男で出てくるサム・ロックウェルは昨年「銀河ヒッチハイクガイド」でも共演してるのが、また面白い!!

うちは親が「スタートレック」好きだったので、60年代のオリジナルシリーズと80年代に作られたシリーズは子供のときに、ほとんどを見た記憶があります。この映画は、完全なパロディになっているんですけど、製作者たちが本当にSTを愛しているんだなぁというのがヒシヒシと伝わってくるようなパロディだったのも嬉しかったですね。STを知っていたほうが面白い場面があるのも事実なんですが、この映画が成功しているのは、STを全く知らなくても、「ステレオタイプな宇宙ドラマ」のイメージだけで普通に笑える場面がほとんどだということ。これは裏返せば、STがいかに宇宙ドラマの原型となっているのかということを示しているようにも感じました。

笑って、ハラハラして、感動できるエンターテイメントの傑作だと思います。かなりオススメ!!コテコテなBGMもやたらと頭に残って、気分爽快だし。

宇宙人たちの笑い方とか喋り方が妙にツボで思い出し笑いしそう・・・。
とりあえず、Never give up ! Never surrender!

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コメント

ANDREさん、こんばんは。
中学時代にアラン・リックマンにハマってしまった娘(現在20歳)が
面白い面白いというので、一緒に観て以来、
何度も見返しては、ヘラヘラ笑ながらも何故か元気を貰ったりしてます。
アランのうんざりした顔、トカゲ頭、鬘から見える髪…大好きです(笑)
『銀河ヒッチハイクガイド』は、これの英国版という感じで、あの作品も好きですわ。

全く別のところで「Never give up !」と聞いても、
即座に「 Never surrender!」と続けて言ってしまいます(笑)

投稿: 悠雅 | 2006年9月 9日 (土) 23時48分

>悠雅さん

どうもコメントありがとうございます!
娘さん、中学でアラン・リックマンとはまたなかなか渋いですね。
「いつか晴れた日に」あたりでハマったのでしょうか。

この映画、
全編を通して笑える場面が多くて、
見所の多い作品でしたね。
チープなB級コメディと思って
これまで見てなかったのをかなり後悔しました。

投稿: ANDRE | 2006年9月10日 (日) 23時28分

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