映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」
「モーターサイクル・ダイアリーズ」 2004年 米・独・英・アルゼンチン・ペルー
かの有名なキューバの革命家チェ・ゲバラの若き日を描いたロードムービー。ずっとゲバラってキューバの人だと思ってたんですけど、アルゼンチン人だったんですね・・・。近頃、街中でゲバラの顔のTシャツを着てる若者を見かけることがありますが、彼らはそれが誰か知ってるんだろうかとか思う今日この頃です。
医学生エルネストが、年上の友人アルベルトと2人で1台のバイクにまたがってアルゼンチンから南米を北上する旅に出る。旅の途中で様々な出会い、体験をして成長していく主人公を南米大陸の美しい自然とともに描く作品。
実は、昔南米に住んでいたことがあります。でもあまりに幼い頃なので、おぼろげな記憶しかないんですけど、こういう映画を見ると、映し出される風景を見て、なんとも形容しがたい懐かしさを感じます。うん、サウダージだね。自分が記憶してる風景とかとマッチするわけではないんだけど、あの広大な景色、土ぼこりの舞う舗装されてない道路なんかが心の奥に響くんです。そんなわけで、景色を見るだけでも、割と満足度の高い映画でした。個人的には、同じ南米ロードムービーだったら監督も同じな「セントラル・ステーション」のほうが好きですが。
ストーリーは序盤よりも後半のほうが個人的には楽しめました。でも、後半は、バイクが故障してしまうので、もはやこの映画のタイトルって一体・・・という感じなんですけどね。序盤はいわゆる「旅」がメインになっていて、様々なハプニングのエピソードが描かれる感じでしたが、中盤以降、ゲバラが革命家になる種となったんじゃないかと感じさせるエピソードが次々と登場します。ほんわか医学生だった一青年が、南米社会の現実を目の当たりにして、苦しい立場にいる人々の声を聞き、この旅によって彼の世界の見方が変わったのも頷けました。若い頃にこういう旅ができるのは羨ましいなぁと思います。てか、自分もたいして歳変わらないんだけどさ。
主題歌が良い感じだなぁと思ってたらアカデミー賞のオリジナル主題歌賞を受賞してるじゃないですか。曲名の「Al otro lado del rio」、「川の向こう側で」という意味ですかね。映画のテーマともぴったりじゃないですか!!
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