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2006年10月21日 (土)

「家守綺譚」 梨木香歩

「家守綺譚」 梨木香歩 新潮文庫

実はこのレビューには1度も登場していませんが、梨木作品を読むのは4作目。何故これまでレビューを書かなかったかと言いますと、これまで読んだ3冊はどれも合わなくて、途中で読むのを辞めてしまったから。しかし、今回は単行本のときから気になっていた作品ということもあり、初めて梨木作品を楽しめました。

舞台は100年ほど前の日本のどこか。主人公の文士、綿貫は亡くなった親友の住んでいた家に家守として暮らすことになる。そこで、彼は、親友の幽霊と出会い、それ以降、異界び隣人たちと不可思議な日々を過ごすという物語。

人魚、河童、狸、人に姿を変えた植物達など、日本の風土に根付いた様々なものたちが、日常の中にさりげなく存在する感じがとても心地良い作品でした。心がほっと暖かくなる様な微笑ましいエピソードが多くて、ゆっくりと作品に浸っていたい感じでしたね。

最後はどのようにまとめるのかと思って読んでいたんですけど、最後のまとめかたも、すがすがしくて、爽やかな読後感でした。

姉妹編であると思われる「村田フェンディ~」も是非読んでみたいと思います。早く文庫にならないかなー。

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コメント

こんばんは。
ANDREさんが読んでらっしゃるんじゃないか、と思ってたくせに、
探しもせず、先にコメントをいただいてしまってごめんなさい。

ANDREさんが合わなかった、これより前の3作が気になるところですが…
わたしは、映画化される『西の魔女が死んだ』に続き2作目でしたが、
全く作風が違うのでビックリしました。

オススメの、『村田エフェンディ滞土録』、早速買って来ました。
これって、この中に出てくる、『土耳古の村田』君のお話ですね!
明日から読み始めます。

投稿: 悠雅 | 2008年4月22日 (火) 00時07分

>悠雅さん

そうです、『土耳古の村田』君の話です!
『家守綺譚』と同じ雰囲気の作品で、
出てくるキャラクターが皆味わい深いので
きっとお楽しみいただけると思います。

そして、ごめんなさい。
合わなかった3作に『西の魔女が死んだ』がはいってます。
残り2冊は『からくりからくさ』と『裏庭』です。
どれもあらすじや扱ってる内容には非常にひかれたんですが、
どうもしっくりとくるものがなく最後まで読めませんでした。
なので個人的には『家守綺譚』の作風のほうがお気に入りです。

投稿: ANDRE | 2008年4月22日 (火) 01時30分

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