映画「エターナル・サンシャイン」
「エターナル・サンシャイン」 2004年 アメリカ
アカデミー賞でも話題になり、脚本賞を受賞したということで、やや気になっていた作品。近所のレンタル店ではずーっと貸し出し中が続いていて、先日ようやく借りることができました。
ある日、主人公ジョエルが恋人クレメンタインに別れを告げられて落ち込んでいるところに、1通の手紙が送られてくる。そこには彼女が自分に関する一切の記憶を消したとの記述が。その手紙を送ってきた会社では、消したいと思う過去の記憶を消すという事業を行っており、そこに赴いた彼は、自らも彼女の記憶を消したいと依頼する。記憶の削除は、ジョエルの自宅にて、睡眠薬によって眠っている深夜の間に執り行われ、ジョエルは眠りながら、自らの記憶の中を彷徨い、彼女との思い出を振り返っていく。という物語。これをメインに置いて、サイドストーリー的に、記憶を消す作業を行う会社の社員たちの人間模様が描かれる。
なんか思ってたのと大分感じが違いました。もっとSFテイストのラブストーリーだと思ってて、記憶を消すのはすぐ終わって、それから、2人が再び出会うような内容かと思ってたんですけど、「記憶を消す」っていう作業がこの映画のほとんどを占めてましたね。記憶を彷徨うという設定なので、時間軸が飛びまくって、弱冠分かりづらいところもあって、100分ちょっとという短めの時間の割には長さを感じてしまったというのが本音です。
ジム・キャリーはコメディのときよりも、こういう人間ドラマに出るときのほうが良い顔してますよね。あと、ケイト・ウィンスレットの出る作品は「乙女の祈り」から始まり、数々の文芸ドラマ、そして「タイタニック」を含め個人的にはこれまでほとんどハズレが無いんですけど、今回は、ちょっと彼女のイメージに合わない役だった気がします。単に髪の色が似合わないだけかもしれないけど。この2人のキャラクターが、割と180度反対の性格の2人だったので、2人が別れる場面では、「そりゃそうだろうね」と納得してしまったというのも、なんとなくこの映画にハマれなかった要因かもしれません。記憶を彷徨う彼の切なさに共感できなくて、別れて正解!とか思ってしまったもので・・・。
さて、サイドストーリーで描かれる恋愛ドラマなんですが、これがまた、やけに豪華キャスト。その割にあまりぱっとしないストーリーというかなんというか。ちなみに、こっちのストーリーのほうがSF色が強いのね。彼らが仕事中なのに、遊び半分なのが、個人的にはちょっといただけなかったかな・・・。
このサイドストーリーにイライジャ・ウッドが出てますが、自分の中の彼のイメージは未だに「子役」なんですよね。「危険な遊び」とか「フォーエバーヤング」とか「ノース」とか。ちょっと育っても、「ディープインパクト」ではまだ高校生だったし。最近の代表作の指輪さんではホビットだし。なので、こういう「大人」なキャラで出てくるとちょっと戸惑ってしまいます。キルティン・ダンストは作品選びが上手ですね。良い映画にたくさん出てると思います。
そんなわけで、真ん中の記憶の場面はあまり楽しめなかったんですけど、最初と最後の部分は雰囲気がよくて、結構好きな感じでした。あと、BECKの主題歌が良いね。
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コメント
あれえ?
やっぱりあまり人気ないのかな、これ…。
個人的には、相性の良くなさそうな二人がひたすらぶつかり合うあたりもリアルな恋愛だなと思ったし、ケイト・ウィンスレットの役のクレイジーな部分も若いマドンナみたいで楽しめちゃったけどね。
ANDREくんが微妙と感じているところが、どれも自分にはツボだったので、そこも笑えました。
観る人によって感想がはっきり分かれそうな作品なので、いろんな人の感想を聞いてみたいですな。
投稿: いぬふく | 2006年10月21日 (土) 10時46分
はじめまして。
悠雅的生活の悠雅さんのブログから飛んでまいりました!
この作品、私はけっこう好きでした。
サイドストーリーも♪
イライジャ・ウッドはこういう作品に出るとピンとこないですね(汗
これから、いろいろTBさせていただくと思いますので、よろしくお願いします♪
投稿: D | 2006年10月21日 (土) 19時36分
>いぬふくさん
自分の感覚だと、相性の良くない2人が付き合うってのはちょっと頂けないんですよね。そういう恋愛観の違いとかも関係してるのかもしれないですね。なんだか急に話が深くなってる!?
マドンナ!?言われてみればそんな感じでしたね。
今すごい共感しました!
>Dさん
はじめまして!
ご来訪いただきましてどうもありがとうございます。
細々とやっているブログですが、
今後ともよろしくお願いいたします。
やっぱりこの映画、好きだという人と苦手だという人が
結構はっきりと別れてしまう感じなんでしょうか・・・。
投稿: ANDRE | 2006年10月21日 (土) 22時30分