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2006年10月 9日 (月)

映画「レジェンド・オブ・ゾロ」

「レジェンド・オブ・ゾロ」 2005年 アメリカ

前作が、80年代のスピルバーグカラーを感じさせる娯楽大作で割りと楽しめたので、忘れた頃にやってきた続編も見てみました。やっぱりスピルバーグはこういう冒険アクションが一番面白いよね。アランドロンとはまた違うバンデラスゾロも定着しましたねー。

舞台は19世紀南北戦争前のアメリカ。カリフォルニアでは合衆国の一つの州として参加するかどうかの選挙が行われいてた。ゾロは加入を阻止しようとする集団から奪われた投票箱を無事奪還の大活躍。一方で、ゾロが帰宅すると、妻は家庭をかえりみない彼に愛想をつかし、大喧嘩。その後、彼の元に離婚届が送られてくる。そんなとき、とあるパーティーで妻がヨーロッパから来たというワイナリーのオーナーのパートナーとして立っているのを発見。ゾロは妻の奪還を目指すが・・・。そこに裏で密かに南北戦争によるアメリカの崩壊を企てる組織がからみ、アクション満載のクライマックスに向けて物語が動き始める。

えっとえっと、ゾロって、「Mr.インクレディブル」とか「Mr & Mrsスミス」とかそんな感じの映画になっちゃってたんですね。うーん。個人的な要望だけれど、前作は「ゾロ誕生」を描いたわけで、2作目でいきなり情けないゾロ&ゾロ・ファミリー大活躍を描くってのはちょっと早いよなぁと思いました。これは3作目くらいのノリでしょ。ゾロが最初から最後まで「ゾロ」として華々しく活躍する回が間に欲しいわけですよ。あくまで個人的意見ですが。最近のスピルバーグはやたらと「家族」を強調するようになっているので、その一環なんだろうけど。

この映画、主人公のゾロが微妙に弱いんです。人間的だといえばそうなんですけど、中盤であまりにゾロが情けないので、彼に感情移入できなくなってしまって、ややダラダラした印象でした。一方でキャサリン・ゼタ・ジョーンズ演じるゾロの妻は無茶苦茶美しい上にカッコイイアクションまで見せてくれちゃって本当に魅力的なんだけれど、やっぱりそこに到達するまでが長い感じ。伏線が長すぎっていうか。もう少しコンパクトにまとめたほうが面白かった気がする。決してつまらないわけじゃないんだけど、なとなく前作のほうが面白かったなぁと。

個人的にはラストくらいで「ちびっこゾロ」みたいなニューキャラが出てきても良かったんじゃないかなぁなんて思ったんですけどやっぱそれはベタベタですかね。でもこういう映画はそれで構わないよね。アクションシーンなんて突っ込みどころ満載だけれど、アニメ感覚で笑って見ちゃえ!ですよね。

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