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2006年11月29日 (水)

映画「白バラの祈り」

「白バラの祈り ゾフィ・ショル最期の日々」 2005年 ドイツ

第2次大戦中に反ナチ活動で逮捕された女性を描く事実に基づいた作品。最近すっかりドイツ映画が好きになっているけれど、これもまた期待を裏切らない作品でした。

1943年、反ナチの地下組織で活動するゾフィー・ショルは兄とともに大学の構内でヒトラー政権を中傷するビラを撒くところを見つかりゲシュタポによってとらえられてしまう。厳しい尋問に当初は釈放されようと嘘の証言を繰り返していた彼女だが、次第に、自らの信念とまっすぐに向かい合うようになっていく。彼女の逮捕から死刑までの6日間を取調官との対話を中心に描く。

この作品を一言で表現するならば、まさに「凛とした」作品でした。はじめは嘘の証言をしていた彼女が、取調官に向かって自分の考えていることを、まっすぐに語る姿はとても印象的でした。そして、彼女の話を聞く取調官もまた、高圧的な態度ではなく、凛とした彼女にまっすぐと向かい合ってその話を聞いていて、それがまたとても印象に残りました。映画のほとんどが2人の対話なのに全く飽きさないということが、この映画の「上手さ」を物語っていると思います。

「ヒトラー最期の12日間」では、ナチス政権下のドイツにおいて、自らの信条を全うするがあまりに崩壊していていく党員達のその信じる強さと、哀しみがあますところなく描かれていましたが、この映画でも信じるものを持つ人の力強さがとても実感されました。戦争という不条理な状況において、ナチスの行為の愚かさに気づき、はじめはごまかしてはいたものの、最期の最期まで自分の信念を貫く姿が本当に心に残ります。そして、最期まで凛としていた彼女が夜1人になったときにもらした叫び声がまたいつまでも心に響きました。

なんか同じことばかり繰り返して言ってるダメダメレビューですね・・・。

映画の最後近くで、主人公達が自分たちの死は無駄ではないというようなことを述べますが、その死から60年以上が経過し、こうして映画化されたことで、そのときの彼らの思いが現代の我々に伝わったという事実がその言葉に重みを与えているように思いました。

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