映画「ピンク・パンサー」
映画「ピンク・パンサー」 2006年 アメリカ
実に2週間ぶりの映画レビュー。週2本ペースを続けていたので、かなり久々に映画を観たという感じですね。
クルーゾー警部を主役にする傑作シリーズの21世紀版リメイク。スティーヴ・マーティン、ケヴィン・クライン、ジャン・レノがそろってコメディをやるというのだから面白くないわけがありません。
サッカーの試合会場で起こった殺人&盗難事件の謎を解くため、警察から担当警部に任命されたのは、フランスきっての大馬鹿警部クルーゾー。表向きの捜査を無能な彼に担当させることで、その裏で真の捜査本部が事件を追うという作戦であった。看守役の相棒ジルベールとクルーゾーのドタバタ捜査を描くコメディ。警視庁の主任警部をケヴィン・クライン、クルーゾー警部をスティーヴィ・マーティン、相棒のジルベールをジャン・レノとそれぞれに傑作コメディ出演経験のある実力者を集めて、ヒロイン役には人気歌手のビヨンセ、そして、クライブ・オーウェンも驚きの役で登場という無茶苦茶豪華なキャスト。
ちょっと前のハリウッド産コメディ映画の雰囲気たっぷりの映画で、終止笑いが止まらなかったです。スティーヴ・マーティンはあいかわらず何をやらせても本当に上手くて、そのコメディの才能が如何なく発揮されていました。あの、妙にデフォルメされたフランス訛りの英語でしゃべるだけで、面白いので、台詞があるシーンは全部ニヤニヤしてしまうのに、そこに、派手なアクションなんかが加わるともう完全ノックアウトでした。
フランス訛り英語の時点で民族系、言語系のネタの香がプンプンするんですけど、最後の最後まで、それが非常に上手くいかされた脚本で、上手いなぁ~と感心してしまうくらい。途中出てくるメチャメチャ、イギリス英語のキャラも決して面白い役どころではないのに、典型的過ぎてつい笑っちゃいました。
下ネタもチラホラあるけれど、典型的なバカネタも沢山で、もはや、こちらの期待通りの展開でギャグが繰りひろげられるという爽快感が良いですね。コテコテではあるけれど、ダンスの場面とかは抱腹絶倒でした。
ケヴィン・クラインの活躍がちょっと物足りないとか、ビヨンセの出番が割りと地味だったとか、ちょっと痛々しいギャグが見ていてつらいとかありますけど、基本的にこういうコメディは何も考えずに楽しめたもの勝ちだと思うので、満足です。続編、十分ありだと思うので、ちょっと期待します。90分っていうコンパクトさも良かった。
といいつつ、ちょっと不満を言いますと、オープニングのアニメが地味でした。DVDに収録されてる採用されなかったバージョンのオープニングのほうが僕は好き。3Dのパンサーが思いのほか、良い感じだし、映像もこちらのほうがオシャレ。そして、監督のコメントも未練タラタラ。ピンク・パンサーは幼少のころ、住んでいた外国で、毎週放送されていたアニメシリーズを家族みんなで見ていて、アニメのピンク・パンサーはちょっとした思い入れがあるだけに尚更そう思っちゃいました。
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