映画「ラッキーナンバー7」
Lucky Number Slevin 2006年 アメリカ
やたらと豪華なキャスティングが気になって仕方ないのに、何をみても、どんな映画なのかがどうも分からなず、ますます気になってしまった1本。
失業した上に、住んでたアパートが白アリはボロボロ、さらには恋人に裏切られ、友人を頼ってやってきたNYにやってくるや強盗にあってしまった、究極についてない男スレヴン。訪ねていった友人宅にいると、突如、マフィアに連れ去られてしまう。彼は、友人と人違いされ、マフィアのボスから借金の返済を要求され、ある仕事を依頼される。その後、友人宅に戻った彼の前に次に現れるのは・・・。運のない男が突如マフィアの抗争にまきこまれる姿を、テンポの良い映像と意表をつく脚本で描いた作品。
究極的に「ネタバレ」禁止な映画ですね。しかも、ネタバレにふれずにこの映画を語るのは難しいだけに、この作品に関する情報を探しても、なにやら曖昧なコメントしか見つからないのも納得。ちなみに、映画のパンフは、もはやネタバレしないことを諦めて、思いっきりネタバレしまくりという、苦心の跡が感じられる1冊でした。
感想としては、割と楽しめましたよ♪
(以下の感想も一応ネタバレしないように気をつけてはいますが、個人の責任でどうぞ)
冒頭の10分くらい、編集ミス?などと思ってしまうくらいに断片的映像がちょこちょこ挿入され、なにやら意味がよく分からないまま見続けていると、後半になって、意表をつかれる展開に遭遇する映画でした。
しかし、その展開になるや、観ているこちら側は、前半で頭に浮かんでいた大量の「?」がほとんど解決してしまうにも関わらず、後半、かなり長い時間をかけて、丁寧に丁寧に、ネタバラシをしていく作品で、そんなに丁寧に説明してくれなくても、分かるんですけど・・・。と思ってしまったので、最後のほうはやや退屈になってしまいました。
この映画はキャスティングがとにかく豪華。主人公のジョシュ・ハートネットは、いつの間にやらすっかり大人になっていましたね。名優たちを相手に負けじと頑張っていたと思います。あと、サービスショットがやたらと長い気が・・・。
対立するマフィアのボスを演じる、モーガン・フリーマンとベン・キングズレーはその「渋み」をたっぷりと見せてくれてました。後半、この2人がメインに展開するちょっと長めの場面があるんですが、お見事!な見ごたえたっぷりなシーンでした。
謎の男を演じるブルース・ウィルスも味わい深かったですねー。
そしてそして、一番びっくりしたのが、主人公と恋に落ちる、隣人を演じたルーシー・リュー。彼女を見て「可愛い!」と思ったのははじめてです。マイペースで無邪気な美女を茶目っ気たっぷりに演じていました。うん、すごい良かったですよ。
脚本も結構練られているし、映像も良いし、キャスティングもいい映画なんですけど、「これは面白い!!」と手放しで賞賛するには、何かスパイスが足りない印象がいなめないのも事実ですが、見ている間は結構楽しめました。ちょっと人死にすぎですが・・・。
ところで、エンドロールでスタッフ名にニック・フィッシャーさんという人を発見。内輪ネタかよ!と思ってしまいました。
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