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2007年1月23日 (火)

映画「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」

Wallace & Gromit in The Curse of the Were-Rabbit 米・英 2005年

イギリス、アードマンスタジオの名作「ウォレスとグルミット」の初長編。そういえば見てなかったことを思い出して、早速、見てみました。このシリーズはやっぱり面白い!

近々行われる巨大野菜コンテストに向けて、町中の人々が庭でコンテスト用の野菜を大切に育てている中、町ではウサギが大発生。ウォレスとグルミットは、警報機を設置し、契約した畑に侵入したウサギを捕獲する害獣駆除をしていたが、捕獲したウサギを殺すこともできず、自宅の地下室で大量のウサギたちを保護していたがその数は増える一方。そんなとき、ウォレスはウサギを野菜嫌いしてしまえば問題が解決するのではないかと思いつき、早速新しい発明品を使ってみることに。しかし、翌日から町は謎の巨大ウサギの出現で大騒ぎになって・・・という物語。

本当に楽しめる超一級エンターテイメントでした♪

なんといっても、脚本が良いです。最初から最後まで全く飽きさせず、次はどうなるの?と思わせ、ハラハラドキドキさせたり、クスリと笑わせてくれたり、ちょっと感動してしまったり、細かいところの小さなネタが妙にツボだったりと85分という決して長くない時間の中にたくさんのエンターテイメントがこれでもかといわんばかりに詰め込まれている作品。冒頭の装置の映像で一気に心をつかまれて最後までどっぷりと映画の世界につかってしまいました。

短編シリーズと比べてしまうと、尺が伸びた分、テンポの良さが欠けてしまってる部分や、エンターテイメントに徹しすぎてて毒っ気が薄れてしまっている部分があるのも確かで、中編くらいがこのシリーズの持ち味が一番出せるのかなぁという気がするのも事実ですが、それでも、本当に魅力たっぷりで面白い映画だったと思います。

台詞のないグルミットは、表情豊かというわけでもないのに、その様々な複雑な感情が見事に表現されているあたりはもう素晴らしい!の一言。

映画ファンとして嬉しいのは、ゲストキャラクターの声がヘレナ・ボナム・カーターとレイフ・ファインズであること。特にレイフ・ファインズの役柄は実写ではお目にかかることができないような典型的「腕っ節の強いドジな主人公のライバル」なのも嬉しかったですね。あと、原題の邦訳は「ウサギ男の呪い」というだけあって、タイトルシーンも合わせて、古きよきホラー映画の雰囲気が漂ってる場面があったり、往年の名作のパロディがあったりというのも良かったです。

CG全盛の時代ですが、クレイアニメの手作り感と温かさはまだまだCGには出せないんだなぁというのを改めて実感させてくれる作品でもありました。

昨年のアカデミー賞のアニメ部門を受賞した作品ですが、同時にノミネートされた「ハウル」と「コープスブライド」をさしおいての受賞も納得。

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