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2007年1月 7日 (日)

映画「合唱ができるまで」

「合唱ができるまで」 2004年 フランス

カメラが目撃するハーモニーが生まれる瞬間・・・

昨年末から公開されている映画です。半年振りくらいの映画館な上に、2007年最初の1本で何故この映画!?という疑問をもたれるかたも多いかと思いますが、音楽を題材にした作品はやっぱり音響の良いところで見たいじゃないですか!ということで渋谷まで行ってきました。

内容はタイトルどおり、とある合唱団に密着して初期の練習から、本番を迎えるまでの様子を追うドキュメンタリ映画。児童合唱団、10代の合唱団、一般合唱団の3つの合唱団が1つになって演奏されるミサ曲のステージに出演するアマチュア合唱団の練習を、3つの合唱団を交互に追いながらバラバラだった歌声が1つのハーモニーに仕上がっていく様子を淡々とカメラが追っていく。

うーん、なんとも評価しがたい作品です。

映画を見ようと思ったきっかけはただ1つ。自分が合唱経験者だから。合唱が題材の映画は、新しいところだと、「コーラス」や「歓びを歌にのせて」などもそうですが、音響を楽しみたいので、割りと映画館で見ているんです。

この映画、ドキュメンタリなんですけど、ナレーションが入るわけでもなく、合唱団員へのインタビューもなく、彼らの私生活を追うわけでもなく、何の説明もないまま、カメラがただひたすらに練習風景を追いかけるだけなんです。何のための演奏会なのか、彼らがどういう集まりなのかということさえ説明は一切入らず、本当に練習風景だけを2時間以上見る映画。雰囲気としては、どこかの合唱団の練習を突然見学することになって、何の予備知識もないまま、その練習の様子を見ることになったような感じです。正直眠いです。

それでも、見ているうちに、指導の先生のユニークな練習方法を楽しんだり、注意されている人がいつも同じであることに気づいたり。子供達がすぐに注意散漫になってしまう様子に気づいたりと、細かいところに面白さがいろいろと出てきます。ただ、何度も繰り返しますが、特にナレーションがあったりするわけでもないので、これらのポイントは自分で気づかなければいけないのです。淡々とした風景の中に、自分で面白さを発見する映画なんてそうそうお目にかかれないのではないでしょうか。

経験者から言わせてもらうと、練習の方法は納得できる部分があったり、それは微妙ではと思う部分もあって、そういうところを見るのも楽しみの一つ。しかしね、登場する合唱団が、いくらアマチュアとはいえ、もう少し上手なところだともっと見ていて楽しかったんじゃないかと思うんですよ。最初のほうは発声方法の指導から始まることからも分かるように、本当に素人っぽいんですけど、見ている側としては、最後にそれが至極のハーモニーに変化することを期待するのが普通だと思うわけですよ。でもね、ホールの音響にごまかされているだけで、なんとも・・・(以下省略)。さらに、ソリストですが、途中でちょっと練習がクローズアップされる少女はなかなか良い感じだとは思うんだけど、他が・・・(以下省略)。リハのシーンで指揮者さんがちょっとキレそうになってたのも「うんうん」と納得しちゃいましたよ・・・。

あと、ラストの本番のシーン、結構あっさり終わってしまって、軽く拍子抜けでした。あれだけ取り上げたんだから、「アニュスデイ」をフルで聞かせるくらいはして欲しかったなぁと。そして、本番の児童合唱団の子供達の落ち着きのなさがかなり気になってしまいました。本番中なのに、普通に振り向いたりしてるし・・・。

そんなこんなで面白かったかどうかと聞かれるとかなり微妙なんですが、まぁ、楽しめる部分もそこそこある作品でした。久々の「何様なんだ!」辛口評価です。

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