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2007年2月

2007年2月26日 (月)

2007年1月2月に聞いたCDから

ちょっと忙しかったり、旅行に行くために金銭的余裕がなかったりであまり音楽関係が充実していなかった1月2月。新譜もほとんどチェックできてないです・・・。

とりあえず聞いた新作をレビュー。

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2007年2月24日 (土)

「分別と多感」 ジェーン・オースティン

「分別と多感」 ジェーン・オースティン ちくま文庫

超傑作映画「いつか晴れた日に」の原作である「Sense and Sensibility」の翻訳本がついに文庫化。文庫とはいえ1500円という高額はちょっと気になるところですが、内容に関して言えば大満足。

ダッシュウッド家で家長である父親が亡くなり、その遺産が現在の妻ではなく、先妻との間の息子に相続されたことから物語は始まる。ダッシュウッド夫人は、それまで住んでいた屋敷を離れることとなり、3人の娘を連れて、新天地にやってくる。ダッシュウッド家の長女と次女は結婚適齢期。長女のエリナーは、常に自制心を保ち、分別ある行動をとることを心がける理性の人。一方で、次女マリアンは物語のような恋愛に憧れる、情熱的な感情の人。2人はそれぞれに恋をし、周囲も2人の結婚は間近と思っていたのだが、2人の恋には思わぬ波乱が待ち受けていたという物語。

人間の描写がとにかく素晴らしい作品です。「高慢と偏見」のほうが完成度では上かもしれないけれど、キャラクタとしてはこちらの作品の方が僕は好き。

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2007年2月22日 (木)

映画「ドリームガールズ」

DREAMGIRLS 2006年 アメリカ

ミュージカル映画ファンとしては、やっぱり見逃せないブロードウェー作品の映画化。しかも今年度アカデミー賞最多ノミネートとあらば、映画館で見ない手はありません。

1960年代、歌手を夢見るエフィ、ディーナ、ローレルの3人は「ドリーメッツ」と名乗り、オーディションに参加。エフィの見事なリードボーカルに客席は大興奮し、彼女達は、カーディーラー兼新進レコード会社を立ち上げようとするカーティスに見出されて、歌手ジェームスのバックコーラスに採用される。やがて、彼女らは「ドリームス」としてデビュー。それにあたり、カーティスはリードボーカルを歌唱力のあるエフィーから、見栄えの良いディーナに変更するよう指示。彼の読みは見事に当たり、彼女らはエフィの兄C.Cが作曲する曲とともに数々の大ヒットを飛ばし、彼女らは一躍全米を虜にする大スターとなり、カーティスのレコード会社「レインボーレコード」も巨大企業へと変化を遂げていく。しかし、彼女達がスターとなり会社が大きくなるとともに、チームワークは乱れていって・・・。という物語。

ビヨンセ、エディー・マーフィー、ジェイミー・フォックスとそうそうたるメンバーが名を連ねる作品で、もっとビヨンセを前面に出した映画なのかと思っていたんですけど、衝撃の新人、ジェニファ・ハドソンこそ、この映画の真の主役ですね。舞台を観にいってたら拍手喝采スティング・オベーションは間違いなしです。

この映画、ここ10年ほど製作されたミュージカル映画の中では「シカゴ」と肩を並べるくらいの傑作ではないかと思ってしまったのですが、それはもうほとんどエフィを演じたジェニファ・ハドソンの素晴らしさのおかげといっても過言ではないです。

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京都

K1 この4日間、ちょっと用事があり京都に行ってきました。

人生で3回目の京都。しかも1人旅。

そんなわけで京都をレビュー。

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2007年2月18日 (日)

映画「おさるのジョージ」

Curious George  2006年 アメリカ

絵本でおなじみの「おさるのジョージ」のアニメ映画。ジャック・ジョンソンが手がけたサントラ盤は国内でも結構ヒットしてたのに、映画そのものは、単館上映であっさりと公開終了してしまって、観たいなぁと思っていたのに、ちょっと肩透かしをくらってしまった作品。

博物館で働くテッドは、ある日館長に呼ばれ、博物館が閉館の危機にあることを知らされる。何か目玉となる展示を置けば良いのではないかと考えたテッドは、館長の指示で、アフリカにあるという伝説の古代の巨像を探しに行くことに。黄色い探検服に身を包んだテッドはアフリカを探検中、一匹のサルと出会う。探検では、博物館を閉鎖し、駐車場に変えようと思っている館長の息子によって地図が細工され、テッドは巨像を手にすることなくNYへと戻る。その後、どうしたものかと落ち込んでいると、目の前にはアフリカで別れたはずのサルの姿が・・・。という物語。

ストーリーなんかは、かなりの低年齢層から楽しめる内容になっているため、大人の鑑賞に堪えうるとまではいかないのだけれど、ジャック・ジョンソンの音楽があまりに良いのが印象的な作品でした。

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「レインレイン・ボウ」 加納朋子

「レインレイン・ボウ」 加納朋子 集英社文庫

購入したのは3ヶ月くらい前なのに、しばらく積読状態になっていた1冊。読んでみて、やっぱり加納作品は素晴らしい!と思わせる1冊でした。

高校時代、弱小ソフトボール部でともに青春時代をすごした9人の部員。それから7年が経過し、部員達はそれぞれが自分の人生を歩み始めていたある日、当時のメンバーの1人が亡くなったという知らせが入る・・・。という物語。

本は連作短編集の形をとって、それぞれの部員を主人公にした7つの短編を収録。1つ1つ独立した短編として成立しているとともに、全編を通して、亡くなった部員と、彼女の親友だった部員の物語が徐々に浮き彫りに成り、最終的には9人の部員の物語がつむぎだされると言う、加納朋子の魔法のような素晴らしい「短編小説の形をした長編」の魅力がたっぷりとつまった1冊です。この構成力は僕が彼女の最高傑作だと思う「七つの子」を思わせるほどの久々の快挙。かなりオススメです。

では七つの短編それぞれの紹介も。

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2007年2月17日 (土)

映画「マリー・アントワネット」

Marie Antoinette  2006年 アメリカ

製作されるという情報を聞いたときから、これは是非見てみたい!と思っていた作品。やっぱり劇場で見て大正解!

1770年、14歳の若さでオーストリアからフランス王室に嫁いだマリー・アントワネット。絢爛豪華なヴェルサイユでの生活ではあったが、問題は夫のルイ16世のお世継ぎ問題。優しい夫ではあるが、彼は夜、同じベッドで寝ていてもマリーにはまるで無関心。やがて、いつまで経っても懐妊しないマリーに対して、様々な憶測、誹謗中傷の声がささやかれるようになる。そんな中、ルイ16世の弟夫婦に長男が誕生し、ますます肩身が狭くなる。1人で外国の王室に嫁ぎ、周囲からの冷たい視線に耐え、夫が自分に感心を持つようになるのを待つ孤独を埋めるかのように、豪華絢爛な毎日を過ごすマリーだったが、やがて、彼女も懐妊して・・・。

これまで、どちらかというとマイナスイメージで描かれることのほうが多かった悲劇の王妃マリー・アントワネットを新たな切り口で描いた作品。

良くも悪くもソフィア・コッポラ作品でしたね。

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2007年2月13日 (火)

映画「間宮兄弟」

間宮兄弟 2006年 日本

昨年公開の江國香織原作、ドラドラ塚地&佐々木蔵之介主演の映画。映画館で予告編を見たときから、ホンワカした雰囲気が面白そうだなぁと思っていた作品です。

兄はビールの商品開発、弟は小学校の用務員をしながら一緒に暮らしている間宮兄弟は大の仲良し。2人で一緒に買い物に行き、野球を応援し、映画をみて、夜は1日の反省会を行って、枕を並べて眠っている。そんな2人もそろそろ真剣に恋をしたい年頃。いつも行くレンタルビデオ店の店員と小学校の先生の2人を誘って間宮家でカレーパーティーを開催するが・・・。マニアックな風変わり兄弟のホンワカとした日常と恋を描く。

ここまで仲良い兄弟とかありえないですから!この域に達するともはやちょっとアブない気が・・・。

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2007年2月12日 (月)

映画「サムサッカー」

Thumbsucker  2005年 アメリカ

ついこの間公開されてると思っていたら、もうレンタル開始。公開中から観たいなぁと思っていたので、早速見てみました。どうでもいいですけど、このカタカナタイトル、一瞬、「親指タイタニック」のサッカー版か?と思ってしまいますよね。

主人公はいつまでも親指しゃぶり(Thumb Suck)の癖が治らない17歳のジャスティン。どこにでもいる平凡な高校生の彼だが、親との関係、性への興味、自分に自信が持てずにいることなど様々な悩みを抱え、悩んで悩んで気がつくと指をしゃぶってしまう。いつも通っている歯医者で、そんな彼を心配するカウンセリングにはまっている歯科医がほどこした催眠療法をきっかけに小さな事件が起こり、ジャスティンは精神科で薬を処方される。やがて、薬のおかげで、精神が安定した彼は、その隠された才能を発揮し始めるのだが・・・。という物語。

大きな事件が起こるわけでもないし、ドラマチックに音楽が盛り上がるわけでもなく、淡々と静かに、しかしツボを押さえながらテンポよく展開する佳作でした。思春期大爆発!って感じの映画です。

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2007年2月10日 (土)

「ジャージのニ人」 長嶋有

「ジャージのニ人」 長嶋有 集英社文庫

「猛スピードで母は」で芥川賞を受賞した長嶋氏の中編。前に読んだ「タンノイのエンジンバラ」がかなり良かったので割りと期待して読みました。

主人公は現在失業中で、妻に浮気をされている作家志望の男。3度目の結婚をしている父が毎年夏をすごす軽井沢の別荘へ父と一緒に5年ぶりに訪れる。携帯の電波も入らない山奥でジャージ姿のんびり父とスローライフを過ごす「ジャージの二人」。

そして、1年後、失恋した妻と父と三人で再び別荘を訪れ、妻が先に帰ると、入れ替わりで義理の妹がやってくる「ジャージの三人」。

以上2作を収録しています。個人的には今まで読んだ長嶋作品ほどのインパクトがなかったのが残念。

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2007年2月 9日 (金)

映画「ロスト・ストーリー」

Stories of Lost Souls 2005年 アメリカ・UK・アルゼンチン・オーストラリア

観たのはちょっと前です。劇場未公開作品とは思えないほど豪華キャストが出演するオムニバス映画。これだけのキャストがそろうとなると、やっぱり気になります。

収録されてるのは全部で7作。タイトルにもあるように、それぞれが「何かを失う」という共通のテーマを持っていて、コメディあり、ホラーあり、サスペンスありと、「世にも奇妙な~」なんかによくにたテイストのオムニバスでした。出演が、ジョシュ・ハートネット、キーラ・ナイトレイ、ケイト・ブランシェット、ヒュー・ジャックマンなど、とにかく豪華。監督もそれぞれで違うので、スタイルにもあまり統一性がなくて、エンドロールがついてるのとかもあったりします。

しかしながら、全体を見た感想は、「これはやっぱり未公開だよなぁ・・・」ですね。

とりあえず1作ずつ感想を。

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2007年2月 7日 (水)

映画「スパニッシュ・アパートメント」

l'auberge espagnole 2001年 フランス&スペイン

この映画、公開中からずっと見たくて、その後も実は過去2回レンタルしてきたものの、2回とも見る時間がとれずに返却していて、返却のたびに、すぐまた借りるのもなんだかなぁという思いがあって、我慢してきたので、本当に、本当にようやく見ることができた作品です。

主人公グザヴィエは、大学を卒業し、父親のコネで役所の高官と面接。そこで、スペイン経済を学ぶために1年間の留学をするように勧められる。恋人をおいて、大学院で経済学を学ぶために単身パリからバルセロナへ渡ったグザヴィエは、紆余曲折の末、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマークと様々な国籍の若者がルームシェアをしている部屋に入居することになり、やがて、アパートにはベルギー人も加わることに。アパートの仲間たち、スペインで知り合ったフランス人の新婚夫妻、パリにおいてきた恋人などとの日々を通して大人になっていく主人公の1年を描いた作品。

期待の大きかった映画ですが、それを裏切られることなく、非常に楽しめました。

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2007年2月 5日 (月)

「イギリスだより」 カレル・チャペック

「イギリスだより」 カレル・チャペック ちくま文庫

ロボットの語源にもなった戯曲「R.U.R」などで知られるチェコの作家チャペックの旅行記シリーズが連続して文庫化するそうで、その第1弾として発売された1冊。イギリス好きとしては見逃せないタイトルです。

20世紀前半、英国のペンクラブの招待を受けて、ドーバーを渡ってイギリスにやってきたチャペック。ロンドンからはじまり、オックスフォードなどイングランドを回った後に、スコットランドへ、湖水地方なども訪れて再びロンドンへと戻り帰国するまでを、直筆のイラストを多く交えて書いた旅行記。

かつて自分がイギリスを旅行したときのことを懐かしく回想しながら、やっぱりイギリスは良いよなぁなんて思って読みました。

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「マリカのソファー/バリ夢日記」 よしもとばなな

バリ島旅行に向けてのバリを舞台にした小説を読もう!第2弾です。

主人公は、近所に住む多重人格の少女マリカと知り合い、その孤独な生い立ちを知り、彼女の友人となる。年月が経過し、多重人格の症状が落ち着いてきたある日、彼女はマリカと2人でバリ島に旅行に出かけて・・・。という物語。また、この本には、作品取材の際の作者のバリ島旅行記も併録されています。

うーんと、つまらないわけではないのだけれど、多重人格ってテーマはやっぱり難しいんだろうなぁという印象の一作でした。

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2007年2月 4日 (日)

「壜の中の手記」 ジェラルド・カーシュ

「壜の中の手記」 ジェラルド・カーシュ 角川文庫

奇想天外な物語がつまった20世紀前半に活躍したイギリスの作家による短編集。映画化されたわけでもないのに角川文庫さんからこういう作品が出版されるとはちょっと意外な感じもします。今後もこの路線でよろしくお願いします!!

収録されてる作品はとにかくどれもこれも、不可思議な物語で、その多くが、誰かが残した手記とか、伝え聞いた話という設定で、さらには、南海の孤島とか、ジャングルの奥地とかが舞台となっていて、「伝奇物語」の王道を行くものばかり。総じてレベルが高くて、かなり楽しめました。

雰囲気としては、昨年読んだ「隠し部屋を査察して」なんかに似た感じですが、こちらのほうが、より「雰囲気」のある伝統的な幻想伝奇物語の香りが漂っている印象です。とにかく「語り」が良いのです。小さな頃に誰かが語る不思議な物語を一生懸命に聞いて、ハラハラドキドキしていた気分を思い出させてくれるような短編集。

以下、面白かった作品にコメントなど。

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