映画「ロスト・ストーリー」
Stories of Lost Souls 2005年 アメリカ・UK・アルゼンチン・オーストラリア
観たのはちょっと前です。劇場未公開作品とは思えないほど豪華キャストが出演するオムニバス映画。これだけのキャストがそろうとなると、やっぱり気になります。
収録されてるのは全部で7作。タイトルにもあるように、それぞれが「何かを失う」という共通のテーマを持っていて、コメディあり、ホラーあり、サスペンスありと、「世にも奇妙な~」なんかによくにたテイストのオムニバスでした。出演が、ジョシュ・ハートネット、キーラ・ナイトレイ、ケイト・ブランシェット、ヒュー・ジャックマンなど、とにかく豪華。監督もそれぞれで違うので、スタイルにもあまり統一性がなくて、エンドロールがついてるのとかもあったりします。
しかしながら、全体を見た感想は、「これはやっぱり未公開だよなぁ・・・」ですね。
とりあえず1作ずつ感想を。
「The Same」 ジョシュ・ハートネット
ジョシュ君は実は主役ではありません。隣の部屋に住む美女に恋する小人症の男の話。ホラーテイストの作品で、映像も綺麗なんだけど、ややグロイので、映画の冒頭を飾る作品で、このオムニバスの方向性がここで印象付けられることを考えるとちょっと微妙な気もします。でも、何気にこの話が一番インパクトが強かったかなぁ。
「Euston Road」 ポール・ベタニー
そんなに意外でもない、「意外な結末」の話。ホテルのラウンジで、全財産を失ったと語る男が、自分の身の上に起こったできごとが何かを、質問7回以内で当てないかというゲームに誘ってくるという物語。映像がスタイリッシュで、あっという間に最後という印象です。内容は薄いけど、娯楽性は一番。
「Standingroom Only 」 ヒュー・ジャックマン
とあるスターの大人気舞台の残りわずかの立見席を手に入れるために並んでいる人々の様子をユーモアたっぷりに描くコメディ。面白いけど、ちょっと長かった。
「Supermarket」 ジェフ・ゴールドブラム ダリル・ハンナ イレーナ・ダグラス
ある日、1人の客がスーパーでレジ打ちをしている女性がTVドラマで大人気だった女優であることに気づいて・・・。という物語。うーん、イマイチ・・・。
「New Year's Eve」 キーラ・ナイトレイ
友人宅の大晦日のパーティに招待された男が声をかけた魅力的な少女とは・・・。淡々とパーティの様子を描く作品ですが、全編に渡ってUKなのが嬉しいですね。個人的にはこの作品はかなり好き。
「Bangers」 ケイト・ブランシェット
妄想にとりつかれた女性が作るディナーとは・・・。ケイト・ブランシェットの熱演ばかりが印象に残ります。彼女、「コーヒー&シガレッツ」でも熱演でしたよね。オムニバスの中でキラリと輝く印象を残すのはさすがです。でも、この作品は、ストーリー&演出が苦手でした。
「A Whole New Day」 ジェームズ・ガンドルフィーニ
酔って帰ってきたら、家の中がからっぽ。妻が子供を連れて出て行った!?オチは読みやすいんだけど、この作品が一番好き。なんか良い。
以上7作品ですが、こういうオムニバス映画だったら「コーヒー&シガレッツ」のほうがずっと楽しめたなぁなんて思ってみたり。まぁ、あちらは、1人の監督が作ってるから、統一性もあるんですが・・・。
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コメント
こんばんは。またお邪魔します。
出演者の顔ぶれが気になって観たのでしたが…
微妙~~な作品群でしたよね。
そう。ラストのお話は読めてしまうけど面白かった。
ま、たまにはこんなのもいいか?という感想でございました。
投稿: 悠雅 | 2007年2月11日 (日) 00時33分
>悠雅さん
TB&コメントどうもありがとうございます!!
この出演者、やはり気になりますよね!
そして、あまりに微妙~で地味~なので
話題にもならずひっそりとレンタルされてるのも納得でした。
上記コメント全てに同感です!!
投稿: ANDRE | 2007年2月12日 (月) 01時32分