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2007年2月10日 (土)

「ジャージのニ人」 長嶋有

「ジャージのニ人」 長嶋有 集英社文庫

「猛スピードで母は」で芥川賞を受賞した長嶋氏の中編。前に読んだ「タンノイのエンジンバラ」がかなり良かったので割りと期待して読みました。

主人公は現在失業中で、妻に浮気をされている作家志望の男。3度目の結婚をしている父が毎年夏をすごす軽井沢の別荘へ父と一緒に5年ぶりに訪れる。携帯の電波も入らない山奥でジャージ姿のんびり父とスローライフを過ごす「ジャージの二人」。

そして、1年後、失恋した妻と父と三人で再び別荘を訪れ、妻が先に帰ると、入れ替わりで義理の妹がやってくる「ジャージの三人」。

以上2作を収録しています。個人的には今まで読んだ長嶋作品ほどのインパクトがなかったのが残念。

めn軽井沢は「避暑地」ですが、ここでの位置づけは「避現実地」とでも言うのでしょうか。

少年時代に訪れたことのある別荘に、父と二人で訪れて、なんとなくぎこちない雰囲気で過ごす日々。自分の都会での生活もどこかぎこちなくて、全てから解放されてやってきた山奥で、なんとなくなんとなく過ごす日々の中で、また都会に帰って頑張ろうという元気をもらうような作品ですが、この手の作品は結構好きなはずなのに、まったり空気が今回はちょっと重かったです。

続編的な「三人」。いつの間にやら妻がさっさと帰ってしまって、義理の妹が登場。でもその後からのほうが楽しめました。この妹のキャラが良かったのかなぁ。

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