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2007年3月15日 (木)

映画「好きだ、」

好きだ、 2005年 日本

宮崎あおいと西島秀俊というちょっと気になる2人がメインで出演する作品ということで見てみたかった作品。ずっとレンタル中で、ようやく借りることができました。

17歳、高校生のユウは、野球部を引退し、毎日川原でギターを弾く同級生のヨウスケのことが気になっていた。最近恋人を亡くした姉が夕食の準備をする傍らで、ヨウスケが弾くギターのフレーズを口ずさむユウ。やがて、ユウは姉が自分の口ずさむメロディに心惹かれいることに気づく。一方、ヨウスケもユウに姉のことをしきりに尋ねており、ユウは、2人を会わせようするのだが・・・。それから17年、34歳になったヨウスケは、偶然、ユウと再会して・・・。タイトルどおり「好きだ」という思いを静かに淡々と映し出していく作品。

宮崎あおい→永作博美、瑛太→西島秀俊という17歳→34歳の俳優の変化がとても自然でそれだけでも満足度が高い作品なんだけれど、宮崎あおいがとにかくスゴイのさ。

この映画、台詞らしい台詞は最小限だし、BGMも全くなし。それでも、ヨウスケが弾く同じフレーズばかりをひたすら繰り返す単調なギターの音、ユウの鼻歌、姉が台所で食器を洗う音、風の音など、生活音や自然音が本当に心にまっすぐと響いてくる作品だったのが、とても印象的でした。

映像も、空のカットがやたらと多くて、それがまた1つ1つがとても美しいんです。さらに、台詞が少ないのと合わせて、この映画は表情をアップでとらえる(しかも横顔率高し)映像が非常に多いんですが、ここで宮崎あおいの役者魂が炸裂していて、本当に素晴らしいんです。まさに言葉では表現できない微妙な感情を、これでもかというくらいに、伝えてくる彼女の表情&立ち居振る舞いがとても良かったです。オーラが画面を包み込むような感じです。

ひたすら青く切ない青春の1ページを淡々と映し出す17歳パートに比べると、34歳パートはちょっとトーンが暗くなる&すごい勢いでまとめに入っていくんですけど、役者さんの演技という点でも17歳パートの2人のほうが雰囲気を出せていたと思います。単に後半のトーンの暗さが苦手だっただけかもしれないけれど。

他にも本当にチョイ役なのに加瀬亮と大森南朋がまた非常に印象的に登場するのも良かったです。最小限のキャストをとても上手く活用してる感じです。

と、ベタ褒めなんですが、割と細切れなカットが多いのがちょっと見づらいなぁとか思ったのも事実。あと、ラストのラスト、2人が発する台詞があるのですが、それは口に出して言う必要は全くなかったのではないかと。その台詞はそれまでの100分ほどでもう十分すぎるくらいに見ているものに伝わってるのではないかと。

最後に。ヨウスケの弾くギター、あれだけ聴くと、確かに頭に残っちゃいますね。僕も、普通に口ずさんじゃいました。

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