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2007年3月24日 (土)

「影の縫製機」 ミヒャエル・エンデ

「影の縫製機」 長崎出版 ミヒャエル・エンデ

本屋でふと発見。発売は去年の年末だったみたいですね。自分としたことが、完全に見落としていました。不覚。

「はてしない物語」の3年後、「鏡の中の鏡」の前年という名作と同時期の1982年にドイツで限定出版された詩集が邦訳されたもの。日本語版にも、限定版と通常版があり、書店にはどちらもおいてあったので、僕は限定版を購入。どうやら、ドイツの原書と同じ装丁なのだそうで、ケースの箱のデザインも良いし、布張りになっている本の表紙も素晴らしくて、装丁だけでも大満足の1冊。

作品の雰囲気は、「鏡の中の鏡」と似た感じ。全体的にちょっと暗いイメージのグレーでシュールな世界観。でもところどころにユーモアが見えるのがまた良い感じ。幻想的な雰囲気の言葉たちが並んでいて、しっかりとメッセージもこめられた詩の数々は、どれもこれも本当に短い言葉なのに、長大な作品を読んでいるかのような錯覚を覚えるくらいに、とても深い世界が広がっていて、素晴らしい詩集でした。

訳者の方が、本当に丁寧に言葉を選んで、翻訳しているのが伝わってくる1冊なのですが、その訳が丁寧であればあるほど、原書の言葉はキラキラと輝いているんだろうなぁというのが伝わってきてしまい、ドイツ語が読めない自分を恨みたくなるような1冊でもあります。

直球ストレートではあったけど「透明人間」とか好きだなぁ。

それぞれの作品につけられたイラストの数々もとても見ごたえがあり、絵と詩が見事に調和した大人のための絵本でしたが、ちょっと値段が高いような気も・・・。

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