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2007年3月11日 (日)

映画「イルマーレ」(米版)

The Lake House 2006年 アメリカ

オリジナルの韓国版のレビューはラスト以外は大絶賛だった作品がハリウッドでリメイク。果たしてどんな仕上がりになるのかもうハラハラドキドキしながら観てみました。(韓国版のレビューはコチラ

2006年、病院で医師をしているケイトはそれまで住んでいた湖畔の家を引っ越すにあたり、次の住人に宛てて、もし自分宛ての郵便物がきたら転送して欲しいと書いて、ポストに入れる。一方、2004年、建築家のアレックスは、新しく購入した湖畔の家のポストに一通の手紙が入っているのを見つける。そこには、自分宛の郵便を転送して欲しいとの旨が書かれていた。そう、湖畔の家のポストは04年と06年を結ぶ不思議なポストだったのだ。やがて、ケイトとアレックスは2年の時を隔てた文通を始めるのだが・・・。という物語。

うーん、うーん、韓国版の評価は「ラスト1分をのぞけば90点」と書いたのですが、今回のハリウッド版、個人的には50点行くか行かないかといったところでしょうか・・・。見終わって真っ先に思ったのは、「オリジナル版をまた見たいなぁ」でした。

比べてはいけないのは分かっていますが、完全な「ハリウッド」作品になってしまってるのがやっぱりちょっと残念。オリジナルはとにかく映像が美しくて、DVDを購入して、家でBGMのようにしてずっと流していても良いなぁと思わせるほどに美しい映画だったのですが、このハリウッド版、もはや映像美など皆無で、ひたすらイベントを盛り込むという感じでしたね。韓国版は、孤独な2人の心象風景を静かに映像で表現して、そこに、文通というちょっと時代遅れなやり取りが見事にマッチしてたんだけどなぁ。2人の文通シーンや、擬似デートシーンもハリウッド版は懲りすぎて良さが半減っていう感じでした。

他にもところどころの小さな設定の変更が全て悪い方向にいってる気がしてしまいました。主人公の声優という設定⇒カセットテープにつながる流れとか好きだっただけに、職業の変更はちょっと残念。あと、無理矢理ファミリードラマを入れようとしたのもハリウッド的でした。あ、でも、ジェーン・オースティンの小説がちょっとした小道具として使われたのは嬉しかったです。

オリジナル版では2年の時を隔てた2人は決して直接会うことがないままストーリーが進行していくのに対して、ハリウッド版は結構会ってしまうんですね。これがね、情緒がなくなるというかなんというか。「ずっとすれ違いっぱなしでは盛り上がらない」というのがアメリカ的というかなんというか。やっぱりリメイクされるなら、ヨーロッパでリメイクされたほうが良かったなぁと思ってしまった瞬間でした。

後気になってしまったのは、見せ方。今回のアメリカ版は、伏線の張り方があまり上手くなくて、あまりにバレバレなのがちょっと残念。特にラストにかけての一連の流れ。(以下ネタバレを含むので反転させてください)「ポストに手紙を入れるケイト→広場にたどりつくアレックス→泣き崩れるケイト→ポスト動く→アレックス手紙を持っている→2人出会う」という流れでしたが、2人の再会の前にアレックスが手紙を持っている場面は挿入されない方が良かったと思うのですよ。道路を渡ろうとする場面でケイトの場面に切り替わる程度にして、ネタバレは最後っていう。いかがでしょうか?

しかしながら、今回のラスト、実は韓国版のレビューで僕がこうだったらいいのにと書いたラストそのままなんですよね。それだけに、見せ方のまずさが気になってしまったわけです。あとやっぱり、どうしてもタイムパラドックスが気になってしまうので、この映画はハッピーエンドにすべきではないと改めて感じた次第です。タイムパラドックスと言えば、今回、木が生える場面だけは完全にやってはいけない失敗でしたね。突如木が生えると言う映像を撮りたかっただけだとしか思えない。

(ネタバレ終わり)

そんなこんなでオリジナル版のファンとしてはちょっと辛口批評になってしまったハリウッドリメイクですが、これ単独で見れば、こういう映画かぁと納得できる内容に仕上がってるのではないでしょうか。でもやっぱりオリジナル版は良いよね。

ひそかにサンドラ・ブロックのファンな自分としては、もう結構な歳になってきている彼女が昔と変わらずに魅力的だっただけで嬉しかったですね。「あなたの寝てる間に」とか大好きです。今回、はっと気づく場面での彼女の演技(その辺の演出の仕方を含めて)はかなり印象的でした。

ちなみにキアヌさんは、アクションよりもこういう普通の映画のほうが似合ってる気がするのは自分だけでしょうか??

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