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2007年4月11日 (水)

映画「キンキーブーツ」

Kinky Boots  2005年 イギリス

イギリス労働者階級のサクセスストーリーには名作が極めて多いので、この映画も予告編のときからとても楽しみにしていて、ようやく見ることができました。

主人公チャーリーの家は、田舎町ノーザンプトンで代々続く靴工場を営んでいた。チャーリーが不動産業界に勤める女性と婚約し、靴のことなど忘れて、ロンドンでの生活を始めようとした矢先に、父親が亡くなったとの知らせが入り、彼は急遽、工場を継ぐことに。工場の取引先であった問屋が倒産したために、工場自体が閉鎖に追い込まれつつあったことを知ったチャーリーはなんとか工場を立て直そうと、あれこれと画策し、1人の女性従業員の提案から、新製品を開発することを思いつく。ロンドンで出会ったドラッグクイーンのローラが、その立派な体格にあった靴がないために、女性用の靴を買ってはだめにしてることに気づき、ドラッグクイーンのためのセクシーブーツの生産を提案したのだが・・・。という物語。

いやはや、予想通りに楽しめる作品でした。ショーのシーンがとてもよかったので、その点に関しては予想を遥かに超えて楽しめましたね~。

この映画、ローラの舞台でのショーの場面がチョコチョコと出てくるんですけど、その場面が本当に素晴らしいです。歌も踊りも本当に見事で、キウェテル・イジョフォーが先日見た「トゥモロー・ワールド」に出てた人と同一人物とはとても思えません。「ラブ・アクチュアリー」ではキーラ・ナイトレイの新婚の夫役だったよね。引き出し多いですね~。このショーの場面が本当にどれも見事だったので、ミュージカル映画ファンとしてはそれだけで大満足です。この手の映画ではお馴染みのラストの盛り上がりも楽しめましたし♪あの靴履いて、あれだけ踊れるってだけで尊敬ですよ。

さて、この映画、「フル・モンティ」などの名作と同様に、単なるお気楽サクセスコメディになっていないところが、やっぱりステキなイギリス映画☆女性の姿をしているときには、強気でいられるローラが、男性の服に身を包み、化粧を落とすや、とても傷つきやすい繊細な人間になってしまうし、最初は靴工場のことなんて全く関係ないと思っていた頼りないチャーリーも代々受け継がれていたものの重みを感じ、自分の工場を守ろうと立ち上がれば、とても頼もしくなるし。状況に応じて強くもなれるし、弱くもなる「人間」というものをとてもよく描いているように思いました。これがメインのキャラだけではなくて、小さな脇役にも感じられる、とても丁寧に作られた作品だと思いました。

パーッと明るいだけではなく、ほどよく、シリアスな場面が挿入され、コメディとのバランスも丁度良くて、そこに、かっこよく決まった素晴らしい歌とダンスのシーンがある本当に楽しめる作品でした。

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コメント

こんばんは。
劇場でどうしても観れなかったけれど、評判がとてもよかったので、
それを信じて未見なのにDVD発売と同時に購入。大正解。
何度も繰り返して観てしまいます。
英国の、実話を基にしたサクセス・ストーリーって、佳作が多いですね。

最初、キウェテル・イジョフォーがこの役と聞いて、
一体どんなドラッグクィーンかと思ってたのですけど、
ここまでやってくれるとは!
『トゥモロー・ワールド』も『インサイドマン』も、この人でなくてもいいような役で
ちょっと残念な気がしましたが、
これから益々注目!がひとり増えました(数え切れなくなりそう)。
ラストで歌っていた『誘惑のブギー』も懐かしくて、嬉しかったです。

投稿: 悠雅 | 2007年4月13日 (金) 20時35分

>悠雅さん

コメントとTBどうもありがとうございます!!
未見でDVDとはまたかなりの賭けに出ていますね。
しかし、この作品なら、大正解ですね!
こういう英国作品はやっぱりはずれなしですね☆

キウェテル・イジョフォーのパフォーマンスは本当に良かったです!
この映画を見るときに、パフォーマンス場面には
全く期待していなかったので、良い方向に期待が裏切られました♪

投稿: ANDRE | 2007年4月15日 (日) 01時40分

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受信: 2007年4月13日 (金) 20時27分

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