映画「カサノバ」
Casanova 2005年 アメリカ
公開時から見たいなぁと思っていた作品です。恋のテクニックを学べるかなぁと思って見てみました。(本当か?)
舞台は18世紀のヴェニス。数々の女性達を虜にするプレイボーイのカサノバは異端者として、教会にてその罪を問われることになったのだが、ヴェニスの総督の助けによってなんとか一命をとりとめる。しかし、総督にこの街にいるのであれば、良家の子女との婚約をしろと告げられ、カサノバは、ビクトリアという美しい女性と婚約をすることに。しかしその直後、彼は知的なフランチェスカと出会い、本当の恋に落ちてしまう。フランチェスカは女性の自立を理想とし、彼女にとっては街で噂のカサノバなどは許しがたい存在であり、しかも彼女には亡き父が決めた婚約者までいた。はてさて、あの手この手を尽くし彼女を得ようとする、恋に落ちた好色家カサノバの恋の行方はいかに・・・。という物語。
うん、思ってた以上に、というか、かなり、「ラブコメ」でした。でも楽しい♪
とにかく終始明るい!オールヴェネチアロケ&豪華絢爛な18世紀のロココ風衣装&装飾の数々という映像の美しさと明るくテンポの良いクラシカルな曲の数々もさることながら、とにかく最初から最後までクスリと笑えるロマンティックコメディに仕上がっていました。ところどころに現れるシェイクスピア喜劇を彷彿とさせるモチーフの数々もとても良いですねぇ。そうだ、この映画、シェイクスピアの喜劇っぽいんだ!もっと艶っぽい大人の物語を想像していたんですが、何も考えずにパーっと楽しめるテンポの良いつくりは本当にお見事!まぁ、内容が無いっちゃぁ、無い気もするけど・・・。でも、こういう爽やかなラブコメって最近あんまり見ないですよねぇ。
この映画、監督がラッセ・ハルストレム氏。「ギルバート・グレイプ」や「サイダーハウス・ルール」の感じで見てしまうと、ちょっと肩透かしだし、ロマンティックな作品「ショコラ」よりももっともっと明るい作品で、巨匠が肩の力を抜いて、パーっと明るい作品を撮りましたという感じがしました。「やかまし村」もこの監督なんだね。抽斗多いですねぇ。どの作品にも共通してるのは、出演者たちがみんな生き生きしてるところですかね。
ところで、カサノバさん、顔を見ただけで気絶してしまうって、どれだけカッコイイんだよ!!光源氏もびっくりだね。
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コメント
ちょっとご無沙汰しておりました。
昨年の公開を待ちに待って映画館へ行き、上映中に5回通った作品でした。
楽しくて、上品で、伏線には見事なオチがあって、出演者たちが楽しそうで・・・
最近、滅多に観ないラブ・コメディでした。
主演のヒース・レジャーが好きなのと、監督のファンでもあるので観に逝ったのですけど、
脇の丸っこいオジサン2人、ルポとパプリッツィオのキャラがよかったです。
投稿: 悠雅 | 2007年4月 6日 (金) 22時04分
すみません。
↑のコメントで、変換間違いに気付かず送信してしまいました。
「観に行った」が「観に逝った」になっちゃいました。ごめんなさい。
投稿: 悠雅 | 2007年4月 6日 (金) 22時06分
>悠雅さん
TB&コメントどうもありがとうございます!
5回ですか!
映画館で見たら、
もっと景色の美しさや音楽も堪能できたんだろうなぁ
なんて思うと、やっぱり観にいけばよかったと後悔してしまいます。
こういう明るいラブコメは何も考えずに楽しめるので良いですよね♪
カサノバも良かったですけれど、
「源氏」でも惟光が好きな自分は、ここでもやっぱり従者のルポが
とても気になる存在でした。良い味出してましたね。
変換間違い、このブログでは相当量ある上に
気づいても直さないことが多いという管理人ですので
あまり気になさらないで下さい。
投稿: ANDRE | 2007年4月 7日 (土) 00時00分