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2007年4月28日 (土)

映画「ママが泣いた日」

The Upside Of Anger  2005年 アメリカ

結構前に見たのに、レビューするのを忘れてました・・・。

主人公は思春期の4人の娘を抱える中年女性テリー。ある日、夫がスウェーデン人の秘書と浮気をして駆け落ちをしたらしく、蒸発してしまう。しばらく放心状態の日々が続くが、思春期を迎えた4人の娘達はそれぞれに恋愛問題やら進路の問題、結婚話など次々と問題を持ち込み、彼女のイライラは募るばかり。そこに、近所に住む元大リーガーで今はラジオのDJをしている男が子供達の相手をしてくれたり、主人公を励ましてくれたり。人生の岐路に立たされた1人の女性が迎える結末とは・・・。という物語。

とりあえず、売れないDJをしているケビン・コスナーが良い感じでした。あと、彼女のために書かれた映画というだけあって、主人公を演じるジョアン・アレンは本当に熱演だし、見事に役にはまっていました。

自分自身がやり場のない怒りと悲しみの中にいるのに、子供達は子供達で次々と問題を持ってきて、本当は良き母親でいたいのに、イライラしてカッとなってしまうという主人公の怒りっぷりがとにかくすごいです。特に、怒りが頂点に達してしまい言葉も出ない状況になってしまう場面があるのですが、その場面での演技が素晴らしすぎ。見てるこっちも言葉を失うくらいでした。

この映画は母親が主役だけれど、自分はやっぱり子供目線で見てしまいます。子供だって、親が大変なのは分かってるんだし、家の手伝いはやってるし、それでも、どうしようもない問題があって、母親には頼れないし、そっとしておこうと思うからこそ自分の力で頑張って解決しようとしているのに、それが結局は母親の神経に障ってしまうという状況に、大変そうだなぁなんて思いながらちょっと同情してみたり。それでも、この映画の良いところは、子供達がみんな自分の将来に対して前向きに頑張っていたところ。だからこそ映画がしんみりしすぎないで良かったですよ。

ケビン・コスナーがちょっとお調子者系の近隣の男を演じてて、それが意外にもはまってたのも良かったですね。この人、野球もの多いよね。

この映画、ラストのオチがそりゃないよ~って感じなんですが、全般的になかなか良い作品だったと思います。

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